「2010年にKARAと少女時代が日本デビューした後、KARAの韓国語楽曲を収録したベストアルバムが日本のオリコンチャートで週間2位を記録したのは、実に画期的な出来事だった。
日本では海外のアーティストであっても日本語で歌を歌わせてCDの販売ルートを確保するのが一般的な流れだったが、韓国語で歌った歌が大衆に受け入れられたという事実に驚くばかりだった。
また、それまでは主婦層を中心とした40代以上の韓流ファンが多かったが、10~20代の若者層がKARAや少女時代に熱狂する姿を見て、ついに日本の若者が音楽をきっかけに韓国の魅力に一歩近づいたんだという感動を覚えた」
KARAと少女時代は、日本のアイドルグループでは見られなかった華やかなビジュアルと圧倒的なパフォーマンス、しっかりとした企画力で一気に日本のファンを惹きつけ、K-POPの存在を深く認識させた。
2011年には日本の国民的な年末特番『NHK紅白歌合戦』に東方神起、KARA、少女時代が並んで出演して「第2次韓流ブーム」を盛り上げたし、その後も多くのアイドルグループが日本に進出して、日韓文化交流の架け橋の役割をした。
2012年に李明博元大統領が独島(竹島の韓国呼称)を訪問したことをきっかけに、日韓関係が冷却状態に入ってしばらく停滞した韓流は、2016年末からTWICEによって再び活気を取り戻した。
YouTubeを通じてTWICEのミュージックビデオを見た日本の女子中高生が「TTポーズ」を真似始め、加えてTWICEのファッションとメイク法が流行し、社会的現象まで巻き起こしたのだ。2017年に日本正式デビューを果たしたTWICEは、最近韓国のガールズグループ史上初のドームツアーを開催し、K-POPガールズグループの新たな歴史を刻んだ。
「TWICEがすごい理由は3人の日本人メンバーが存在するのはもちろんだが、TWICEというブランド自体が、女子小中高生たちにとって憧れの対象になった部分が大きいようだ」と説明する古家さんは、だからこそ「新しい時代が来た」ことを感じたという。