『愛の不時着』『サイコ』を生み出したスタジオドラゴン制作!次に観たい韓国ドラマ5選

2020年08月30日 話題 #韓流ドラマ #特集
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Netflix(ネットフリックス)を通じて、日本でも韓国ドラマが何度目かのブームとなっている。そのきっかけとなったドラマはヒョンビン主演の『愛の不時着』であり、その勢いを引き継いだのがキム・スヒョン主演の『サイコだけど大丈夫』だろう。

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ストーリーもキャストも違う両ドラマだが、1つの共通点がある。それはドラマ制作会社が「スタジオドラゴン」(STUDIO DRAGON)という点だ。

日本では馴染みが薄いかもしれないスタジオドラゴンだが、制作したドラマをざっと見てみれば、『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』『ミスター・サンシャイン』『ザ・キング:永遠の君主』『ミセン-未生-』『アスダル年代記』などなど、人気作や話題作がズラリということがわかる。

(画像=tvN)『愛の不時着』(左)と『サイコだけど大丈夫』

良作を次々と発表するスタジオドラゴン

2016年5月に設立されたスタジオドラゴンは、韓国の大手企業CJグループの子会社「CJ ENM」のドラマ事業部門が分割された会社だ。

CJ ENMといえば、オーディション番組『PRODUCE』シリーズで知られる「Mnet」など多数のケーブルチャンネルを運営しており、なかでもドラマとバラエティに特化した「tvN」はコンテンツの質と視聴率が凄まじい。前出の『愛の不時着』や『サイコだけど大丈夫』もtvNで放送された。

CJグループの資金力を背景に良作を次々と発表するスタジオドラゴンは、今では韓国最大手のコンテンツ制作会社といえるだろう。

ここでは、そんなスタジオドラゴンが制作したドラマのなかから、Netflix で楽しめる5作品を厳選して紹介する。今回は韓国ドラマの懐の広さを探るべく、あえてラブコメではない作品にスポットライトを当ててみたい。

ラブコメ以外にも魅力的な韓ドラが多数!

●『刑務所のルールブック』

主人公はプロ野球のスター選手。メジャーリーグ行きが決まっていたある日、妹に暴行を働いた男と揉み合いとなり、男に重傷を負わせてしまう。正当防衛で実刑は免れると誰もが思っていたが、主人公はまさかの刑務所行きに。

(画像=tvN)『刑務所のルールブック』

主人公は刑務所で、大柄で強面だが誰よりも真面目で仲間思いの元ヤクザや、幼い頃から同性の同級生に思いを寄せる薬物中毒者など、個性的な受刑者と出会う。当初は馴染めないが、彼らと接していくうちに主人公も成長していき、いつの間にか家族のような関係になっていく。高校時代からの親友が刑務所に勤めていたり、スター選手の“特権”を刑務所でも生かしたりと、随所に笑いと心温まるエピソードが散りばめられている。

野球選手として再起を図る主人公のひたむきさも必見。舞台は刑務所だが、ホームドラマのような明るい雰囲気の作品だ。

●『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』

建設会社で働く主人公にある日、差出人不明の5000万ウォンの商品券が届く。不審に思いながらもそれを受け取った主人公は翌日、会社の監査部から調査を受けることになってしまった。そんな彼を結果的に救ったのは、若い女性契約社員だった。主人公は救ってもらった交換条件として、契約社員に1カ月間、夕飯をおごることに。彼女と時をともにするうちに、彼女の孤独な人生を知ることになる。

(画像=tvN)『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』

一見、主人公と契約社員の恋愛物語のようなプロットだが、人生の苦悩を味わいながらも生きていく主人公を含めたおじさん3兄弟と、悲しい過去を持つ女性契約社員が互いに影響し合い、慰め合って前を向いていく物語だ。

次の話がどんどん観たくなる従来の韓国ドラマとは若干異なる雰囲気で、3話くらい鑑賞しなければドラマの世界に入り込みづらいかもしれない。韓国放送当時も視聴率が回を重ねるごとに少しずつ上がった、スルメ系の良作だ。特に40、50代の男性から支持の高い。

●『賢い医師生活』

名門ソウル大学の医学部で出会った同期のエリート医師5人が40歳となり、あるきっかけから同じ病院で働くことに。最後の最後まで患者に寄り添う心優しい小児外科医、5歳の息子を持つ明るい性格の天才肝胆膵外科医、後輩に厳しくクールな性格の胸部外科医、コミュニケーションが独特なマザコン産婦人科医、紅一点で誰からも尊敬される脳外科医の5人が、医療現場で現実と必死に闘い、成長していく。

5人全員が凄腕の医師であるため、病院内で起こるさまざまなトラブルやアクシデントのほとんどは、“賢く”クールに解決されていく。ただ本業ではない部分では、妻との離婚問題や家族との葛藤をはじめ、恋愛下手がいるかと思えば、医師を辞めて神父になろうとする者がいたり、むちゃくちゃ音痴だったりと大小の悩みがある。それをときには5人全員で、ときには5人のうちの誰かと乗り越えていく。

(画像=tvN)『賢い医師生活』

「平凡な私たちの特別な毎日」がドラマのコピーであるように、日常系ドラマで、同期5人の友情と信頼関係が最大の見どころ。互いに心から信頼し合う姿を観ていると、誰もがこんな仲間がほしいと思うはず。5人はバンド仲間でもあり、毎話ドラマの後半で演奏を披露するシーンも印象的だ。

全12話と若干話数が物足りないが、シーズン2の放送が2021年に決まっている。

●『サバイバー: 60日間の大統領』

韓国の国会議事堂に大多数の国会議員が集結し、大統領の演説中に爆破テロが発生するという史上最悪の事態が発生する。出席していたほとんどの国会議員が死亡し、継承順位が低い環境副長官が大統領権限代行に就任することになる。大統領権限代行となった主人公は、政治経験のない科学者タイプの男だが、青瓦台(大統領府)の職員たちと力を合わせて政治的難局に立ち向かう。

(画像=tvN)『サバイバー: 60日間の大統領』

主人公はほぼ政治の素人でありながら、突然、大統領権限代行という重責を担うことになる。戸惑いながらも、利権や既得権益にとらわれない変に政治家らしくない彼だからこそ下せる決断の数々が、大統領府の側近たちを少しずつ魅了していく。また当初はおどおどしていた主人公が時間の経過とともに、堂々とした政治家の表情に変化していく様子も興味深い。

国会議事堂の爆破テロを起こした犯人との“対決”は、特に圧巻だ。

●『秘密の森~深い闇の向こうに~』

子供時代に受けた脳手術の影響で感情を失った冷徹な検事が主人公。彼は以前から検察内部の動きに疑問を持っていた。とある不自然な事件の真相を探るため、無鉄砲でパワフルな女性刑事と捜査に乗り出す。その事件が誰かの捏造であることを気付いた2人だが、新たな殺人事件が発生してしまい…。

(画像=tvN)『秘密の森~深い闇の向こうに~』

派手なアクションシーンがない犯罪ミステリーで、韓国放送時はキメ細かい台本と緊張感あふれる演出、俳優たちの熱演が混じり合ったクオリティの高さが話題となった。容疑者が次々と浮かび上がり、先が読めない展開は見る者を飽きさせない。

2017年の放送から3年後、ファンが待ちに待ったシーズン2が8月15日から放送されており、早くも「待った甲斐がある」との声が上がっている。日本ではNetflixで10月11日から全話配信予定。シーズン2が始まる前に、じっくりと観ておきたいドラマだ。

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