現在、日本で巻き起こっている新たな韓流ブーム。その一役を買ったのは、『愛の不時着』をはじめ、『梨泰院クラス』『サイコだけど大丈夫』といったNetflixドラマだろう。
【注目】熱愛に発展したことも!ヒョンビンの“歴代共演女優”を一挙紹介
特に、各ドラマで主演を務めたヒョンビン、パク・ソジュン、キム・スヒョンの3人はそれぞれ個性あふれる役柄を通じ、日本のみならず世界中で大きな人気を集めた。
そんな彼らはドラマのみならず、映画でも数々の作品で主演を飾ってきた。なかには、これまでのイメージを大きく覆してしまうようなキャラクターも演じている。
そこで今回は、3人が出演する映画の中でも、この夏だからこそオススメしたい3つの作品をピックアップ。うだるような暑さを吹き飛ばしてくれる爽快感ある作品たちを紹介しよう。
つい先日に最終回を迎えた『サイコだけど大丈夫』でキム・スヒョンにハマった人にオススメしたいのが、2014年日本公開の『シークレット・ミッション』だ。
この作品は、韓国に潜入した北朝鮮特殊工作部隊のエリートスパイたちがあるミッションをめぐって騒動を巻き起こしていくアクション映画なのだが、主人公のリュファン役を演じるキム・スヒョンの演技力に注目してもらいたい。
キム・スヒョンは劇中、とある田舎町に潜入しておバカな青年「パン・ドング」を装い、子どもたちから石を投げられたり階段から派手に転げ落ちたりとコミカルな演技を披露。かと思えば、映画の後半部では本来のエリートスパイとして敵との迫力あるアクションシーンを見せるなど、作中でまったく両極端のキャラクターを見事に演じきっている。
本人はおバカな青年を演じるにあたり、「どれだけ自分を捨てられるかが面白かった。目標にした“おバカ”は他人にとって負担の無い“おバカ”」と公開当時に話していた。『サイコだけど大丈夫』で演じた寡黙なムン・ガンテ役とは違う自由奔放なリュファン役から、キム・スヒョンの底知れぬ表現力を感じられるはずだ。
ちなみに、キム・スヒョンはこのリュファン役で『愛の不時着』にカメオ出演しており、第10話のエピローグでサプライズ登場して放送時に大きく話題を集めた。これを機に、『愛の不時着』でもう一度キム・スヒョンの登場シーンを観てみるのも良いだろう。
続いて紹介するのが、ヒョンビンが名俳優チャン・ドンゴンと初共演を果たした2019年日本公開の『王宮の夜鬼』だ。
舞台は、謎の感染爆発によって人の生き血を求める“夜鬼(やき)”が徘徊するようになった朝鮮王朝時代。
危機に面した朝鮮に舞い戻った王子イ・チョン(ヒョンビン)と、国を支配しようと目論む絶対悪キム・ジャジュン(チャン・ドンゴン)の激闘が描かれたゾンビアクション映画となっている。
この作品の見どころは、ヒョンビン演じるイ・チョンの“成長”だ。
はじめは国や民衆を思うことなどなかった自由な男だが、夜鬼との戦いを繰り広げるなかで人々に信頼を寄せられるリーダー気質を開花させていく。その成長過程によって、観る者はより作品の世界観へと引き込まれていくのだ。
『愛の不時着』では北朝鮮のエリート将校リ・ジョンヒョク役を演じ、ソン・イェジン演じるユン・セリとのロマンスで多くの女性ファンを虜にしたヒョンビンが、迫りくる夜鬼と躍動感のあるアクションシーンを披露する『王宮の夜鬼』。この夏にぴったりの1本だ。
最後に、『梨泰院クラス』でいがぐり頭の熱血主人公パク・セロイ役を演じたパク・ソジュンの主演映画、『ディヴァイン・フューリー/使者』を紹介したい。
ホラー&アクションと2つの要素が掛け合わさった同作。パク・ソジュンは幼い頃に父を亡くして神への信仰を失った総合格闘技の若き世界チャンピオン、ヨンフ役を演じる。
この作品はある日、右手に見覚えのない傷ができていることに気づいたヨンフが、傷について調べるうちに何かに導かれるかのようにエクソシストのアン神父(演者アン・ソンギ)と出会い、世界を混乱に陥れる悪魔と激しい戦いを繰り広げる内容となっている。
総合格闘技の世界チャンピオンに扮するだけに、劇中でパク・ソジュンが見せる格闘シーンは圧巻。冒頭には総合格闘技の現役選手と試合をする場面もあり、鍛え上げられた彼の肉体美は思わず見とれてしまう。
共演者にも注目だ。『シルミド』『光州5・18』の国民的俳優アン・ソンギ、『ザ・キング:永遠の君主』のウ・ドファンに加え、『パラサイト 半地下の家族』のチェ・ウシクがカメオ出演するなど、韓国を代表する俳優陣が顔をそろえる。
『ディヴァイン・フューリー/使者』は、去る8月14日から日本各地の映画館で上映がスタートしている。『梨泰院クラス』で“パク・ソジュンロス”に陥っているという方は映画館へ足を運び、彼のまた新たな魅力を感じてみてはいかがだろうか。
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