ソフトバンク柳田を超える最長契約記録…元巨人の“悲運の韓国人投手”とは

2019年12月26日 スポーツ一般 #野球
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日本メディアが福岡ソフトバンクホークスと“終身契約”した柳田悠岐について報じるなかで、過去に日本プロ野球で結ばれた長期契約に注目が集まった。

その過程で、一時代を築いた“悲運の韓国人投手”についても言及された。

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パワーと長打力を備え、“打撃の達人”と呼ばれる柳田は最近、所属するソフトバンクと7年40億円の長期契約を締結した。平均年俸は5億7000万円だ。

1988年生まれという柳田の年齢を考慮すれば、事実上、今回の長期契約はソフトバンクとの“終身契約”と見ることができる。長年の夢であったメジャーリーグ進出と、故郷である広島カープへの入団もあきらめた。

そんな柳田の7年契約は日本で大きな話題となり、多数のメディアが先を争って関連ニュースを報じた。そのなかには過去最長契約の歴史を振り返る記事もあった。

今も破られていない日本球界における過去最長契約の主人公は、“悲運の投手”と呼ばれる韓国のチョ・ソンミンだ。

チョ・ソンミン

巨人との契約期間は8年

チョ・ソンミンは高校時代から“怪物”と呼ばれた。150キロに迫る速球、フォークボールやシンカーなどの変化球を投げ、高校3年生だった1991年に、シンイル高校を鳳凰大旗(ポンファンテギ)全国野球大会(日本でいう甲子園)と黄金獅子旗(ファングムサジャギ)全国高校野球大会の2冠に導いた。

その後、高麗(コリョ)大学に進学したチョ・ソンミンは、1996年に日本の読売ジャイアンツと入団契約を結んだ。その契約期間は、なんと8年だった。

破格の待遇だった。巨人がチョ・ソンミンにかける期待が、どれほど大きかったのかを感じさせる年数だ。

入団2年目に11セーブをあげたチョ・ソンミンは、1998年に先発に転向して完投勝利を6回(完封3回)達成するなど、上半期に7勝(6敗)を記録して全盛期を謳歌した。

エースの座を掴みかけたが、同年7月23日に行われたオールスター戦で靭帯が切れる深刻な肘の怪我を負い、下り坂を転がっていくことになる。

彼の悲劇はそこからだった。

人気女優と結婚も…巨人退団後の“悲劇”

チョ・ソンミンは、さまざまな手術を受けて長いリハビリに入ったが、コンディションを回復することはできなかった。

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