日本のプロ野球・阪神タイガースへの入団がほぼ合意に達したと伝えられているジェリー・サンズ。
12月17日付けの日本メディアで一斉に報じられたことによって既成事実化しているが、実はサンズの去就を巡っては以前からいくつかの噂があった。同時にその過程にはサンズが抱えている問題や、彼のパーソナリティも垣間見ることもできる。
11月28日付けの本紙『スポーツソウル』韓国版では、「答えのないジェリー・サンズ、膝の負傷か、年俸アップのための二股駆け引きか」という記事を伝えていた。その内容を以下に改めて紹介したい。
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キウム・ヒーローズが呼んでも返事のない今季打点王のジェリー・サンズのためにもどかしさを訴えている。
キウムの韓国シリーズ進出に大きな役割を果たしたサンズだけに、早くから再契約を打診し、金銭条件もアップして提示したが、当のサンズからは答えがない。
「年俸を上げる」戦略かもしれないが、シーズン後半に異常が生じた膝の不安も存在する。キウムはとしては早く意見調整を終え、メディカルチェックをしたいが、時間をズルズルと引きずられて胸騒ぎがする。
サンズは今シーズン、KBOリーグ139試合に出場し、打率0.309、28本塁打、113打点を記録した。打点リーグ1位、本塁打リーグ4位で、キウムの中軸打者として強力なパワーを誇示した。
右翼手として強い肩も保有しており、守備面でも悪くない評価を受けた。年俸50万ドルにというコストを考えると、これほどの外国人選手もいない。そのため、キウムは来季年俸として2倍に近い100万ドル台の引き上げを提案したという。
問題はサンズの膝だ。サンズはシーズン中、右膝に痛みがあった。レギュラーシーズンは活躍したが、ポストシーズンは膝の痛みのため実力を発揮できなかった。
そのため、キウムはサンズにメディカルチェックを受けることを提案したが、彼はそのまま帰国してしまった。今年大きな活躍をしたが、もし膝の痛みが慢性的なものなら、再契約について悩まなければならない状況だ。
日本プロ野球行きの可能性もある。
日本のプロ野球チームが長打力を誇るサンズに関心を持っているという報道も出ているのだが…。