ベント監督は韓国代表の指揮官就任後、「後方からのビルドアップ」をテーマに韓国代表に革新的な変化をもたらした。
GKはロングキックをせず、左右両サイドに立つセンターバックにボールを渡し、ディフェンスラインからパスをつないで着実に攻撃を作り出す場面が代表的だ。
その取り組みは一方で、「フランス代表もボールキープ率を下げて試合運びをする時代に、個人技が劣る韓国選手たちがビルドアップサッカーをするのが正しいことなのか」という疑問も提起されている。
ベント監督は自らが掲げるサッカーに賛否両論があることを知っている。しかし少しの迷いもなく、自分のサッカーに対する確信を強調した。
「論争については疑いの余地がない。ただ、私が韓国代表を率いて16試合を戦ったが、一度も消極的にプレーすることはなかったし、攻撃を放棄することはなかった。相手がどんなに強くても、もしくは我々が試合途中に困難に直面しても、選手たちは私が求める方式でプレーするために努力した。常に積極的なサッカーをしてきたと自負している」
ベント監督は「この1年間で最も大きな収穫は、私たちが追求するプレースタイルを確立したという点だ」と語った。
マンツーマン守備に慣れた韓国の選手たちに、例えばコーナーキック時にゾーンで守ることを強調するのも、未来を見据えて進めていることだという。ベント監督が突き進もうとする“マイウェイ”に対する自信も隠さなかった。
「(ゾーン・ディフェンスは)初めからこだわっていた。もちろん、危険だったり良くない点が現われた試合もあったが、全般的にうまく履行されていると思う。このやり方に変化を与えるつもりはない」
韓国サッカーがU-20ワールドカップ準優勝を成し遂げたことで、ファンの期待は高まっている。特に、大会最優秀選手に与えられるゴールデンボールを受賞したイ・ガンインが、はたしてベント監督のもとで韓国代表として活躍できるかが関心事だ。