コンテンツ事業の成長のカギを握るのは、「スタートアップ企業」に違いない。そう実感させられたのは、韓国コンテンツ振興院による『K-コンテンツスタートアップin Japan 2019』だった。
【関連】年収1億円も夢じゃない? 韓国ゲーム市場が示す“eスポーツ”の可能性
韓国コンテンツ振興院(以降、KOCCA)とは映像・音楽・ゲーム・漫画など、韓国のコンテンツ産業の育成と支援を目的にした公共機関で、韓国はもちろんアメリカ、中国、インドネシアなどにも拠点を持つ。
そのひとつである日本ビジネスセンターが主催したのが、慶應義塾大学三田キャンパスで行われた今回の『K-コンテンツスタートアップ』だ。
ここでは韓国のスタートアップ企業10社が日本市場の開拓に向けて発表を行ったのだが、時代の先を行くものばかりで驚いた。なかでも動画コンテンツに関するビジネスモデルの提案は、特に日本のニーズにマッチしていたように思う。
最初に登壇した(株)DOORIBUNは、ARキャラクターによる独自のライブ配信システム「アイチューバー」を発表。
日本でも3Dキャラクターが動画配信を行う「Vチューバー」が若年層に人気だが、それと「アイチューバー」が大きく異なるのは、実際の空間にキャラクターを配置することができるという点だ。より幅広い演出が可能となり、人間とキャラクターの共演も実現する。韓国では実際に地上波をはじめとした各放送局で「アイチューバー」システムが導入されているという。
日本のユーチューバーにターゲットを絞った企業の姿もあった。(株)Voithruだ。