A型と答えた場合、口を左右1cm裂かれ、AB型の場合は赤いマスクの女と同じくらいまで裂かれるというもの。B型だと耳まで、O型ならば顔を全部切り裂かれるという話だ。なぜA型は軽めで、O型になると全部切り裂かれてしまうかは定かではないが、血液型によって人を分類・区分けしたがる韓国人らしい「口裂け女」の発展バージョンといえるだろう。
また、最近の子どもたちの間では、赤いマスクの女には「青いマスク」といわれる最強の彼氏が存在し、この彼氏はテレポートが可能なので、絶対逃げられないという。
ストーリーはどんどん広がって、赤いマスクと青いマスクを捕まえるべく、2人を追いかけている医者の「白いマスク」とその助手の「緑のマスク」も登場。彼らは正義の味方で、2人1組で今もどこかで赤いマスクの女と青いマスクの男を追いかけているという。もはや都市伝説というより、特撮ヒーローっぽい話となっているが、とにかく子どもたちの間では広まっているようだ。
この「赤いマスク」は口コミから始まったといわれているが、韓国らしく、ネット上でウワサが拡散した都市伝説もある。「ノルマンディーのコリアン」がそれだ。
第二次世界大戦の転機となったノルマンディー上陸作戦。ドイツ軍の制服を着たアジア人が、米陸軍部隊の捕虜になっている写真が大きな話題となり、さまざまな臆測が飛び交うなかでこんな話がささやかれるようになった。
くだんのアジア人は、日本の植民地時代に生まれたヤン・キョンジョンという名の朝鮮人で、大日本帝国陸軍に徴用された後、ソビエト軍の捕虜となる。仕方なくソビエト軍所属としてヨーロッパで戦い、今度はドイツ軍の捕虜に。ヤンはドイツの軍人として生き延びるが、ノルマンディー上陸作戦の開始とともに米陸軍部隊の捕虜となり、捕虜収容所に送られた…。
こんな波瀾万丈な生涯を送った男が実在の人物であるかを検証するべく、韓国の地上波放送局はスペシャル番組まで企画。戦争に関するあらゆる記録を調査するも、ヤン・キョンジョンという男の記録はどこにも見つからず、「ノルマンディーのコリアン」はやはり事実無根であると結論付けた。
ただ、それで終わらないのが韓国だ。