日本でも多くの反響を呼んだ韓流ラブコメの傑作『私の名前はキム・サムスン』。その劇中でキム・ソナ演じる主人公キム・サムスン以上に存在感を放っていたのが、ヒジンだろう。
ヒョンビン演じるジノンの元彼女でアメリカ帰りのヒジンは、とても図々しい女性だったが、なぜか気になる不思議なキャラクターだった。
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このヒジン役を演じたのが当時はまだ無名だったチョン・リョウォンだった。
ヒジンは劇中でダニエル・ヘニー演じるヘンリー・キムと流ちょうな英語でやり取りするシーンもあるが、実はチョン・リョウォンは小学5年生のときに、家族とともにオーストラリアに移住。ブリスベンで育った帰国子女だ。
オーストラリアのグリフィス大学在学中に訪れた韓国でスカウトされ、2000年に4人組ガールズグループ「シャクラ」のメンバーとしてデビューしたのが、芸能界入りしたキッカケだった。
以降、鳴かず飛ばずの時期もあり、2003年にはグループを脱退。女優に転身しても苦労が続いたが、ドラマ『私の名前はキム・サムスン』でブレイク。人気者となり、主演クラスの女優となった。
2012年には『サラリーマン チョン・ハンジ』と『ドラマの女王』の2本のドラマでヒロインを務め、SBS演技大賞の女子部門・最優秀演技賞を受賞。
2013年にはドラマ『メディカルトップチーム』で、KBS演技賞の女子最優秀演技賞を受賞。2017年にはヒロインを務めた『魔女の法廷』で、KBS演技大賞の女子最優秀演技賞を受賞している。
女優として着実にキャリアを積み重ねているチョン・リョウォン。“ラブコメの悪女”から“実力派人気女優”に成長した彼女の今後に注目したい。
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