女性10人を殺害した未解決事件の真犯人か…映画『殺人の追憶』が迎える33年目の真実

2019年09月28日 映画
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韓国映画『殺人の追憶』をご存知だろうか。

今年の第72回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞したポン・ジュノ監督の出世作であるこの映画は、“韓国史上最悪の未解決事件”といわれる「華城(ファソン)連続殺人事件」をモチーフにした名作だ。

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華城連続殺人事件とは、現在の京畿道・華城市で1986年9月から1991年4月にかけて10人の女性が強姦殺害された事件のこと。被害者は全員、性器に激しい損傷を負ったという共通点があり、その猟奇的で無慈悲な殺害方法が韓国中を震え上がらせた。

衝撃度の大きさを証明するかのように、この未解決事件をモチーフにした映像作品が数多く世に送り出された。

昨年、坂口健太郎主演で放送されたドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系)の原作となった韓国版にも、華城連続殺人事件を想起させるエピソードが出てくる。

それでもやはり『殺人の追憶』のファーストインパクトを超える作品はなかった。

映画『殺人の追憶』韓国ポスター

韓国では華城連続殺人事件以外にも映画化されてそれらは日本でも公開されているのが、『殺人の追憶』はその代表作といえる。

映画では、俳優ソン・ガンホ演じる刑事パク・トゥマンがカメラ目線でじっと見つめるラストシーンが圧巻の一言。ポン・ジュノ監督は当時、真犯人が必ず映画を観ると踏んで、2人が目を合わせるように意図したのだと説明している。

容疑者が33年ぶりに特定された!?

先週末、この有力な容疑者が33年ぶりに特定されたとのニュースが流れ、衝撃が走った。

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