2000年代の開始とともに、日本に沸き起こった韓流ブーム。ドラマで火が付いた人気はやがてK-POP人気へとつながり、今では10代たちも熱狂する“第3次韓流ブーム”が起きているが、気になるのはかつて人気だった“あの人”たちのその後だ。
彼ら彼女らは今、どうしているのだろうか。
シリーズでお届けする意欲企画。今回は“涙の貴公子”の愛称で日本でも一時、爆発的な人気を誇った俳優クォン・サンウのその後について紹介しよう。
韓国で最高視聴率45%を記録し、日本でも2004年から2005年にかけてフジテレビ系列で放映されたドラマ『天国の階段』。その後もテレビ東京系列やTBS系列で再放送を繰り返し、2009年には『CRぱちんこ天国の階段』としてパチンコ台にもなっただけに、その存在は広く知れ渡っている。
この『天国の階段』で主人公を務めたのがクォン・サンウだ。ヒロインを演じたチェ・ジウとの甘く切ないラブストーリーから“涙の貴公子”ともいわれた。
そんなクォン・サンウが最近、韓国で洗車場のオーナーになったと話題になった。
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「かつて“涙の貴公子”と呼ばれた男が洗車場のオーナーに…」と書くとギャップの大きさに当惑するかもしれないが、ただの洗車場ではない。
クォン・サンウは2016年に地上2階の工場とビル3棟を80億ウォン(約8億円)で買収したているのだが、その敷地に作られた最新式の洗車場だという。つまり、副業のひとつとしてクォン・サンウは洗車場を始めたようなのだ。
実はクォン・サンウ。『天国の階段』以降はトラブルも多かった。
例えば2007年には元暴力団のキム・テチョンから脅迫を受けていたことが明らかに。このキムという人物は、2006年9月から自分と専属契約を結ばなければマスコミに弱点を暴露すると脅迫し、クォン・サンウは「約束を破れば10億ウォン(約1億円)を支給する」という内容の覚書を書かされたそうだ。
その事件が解決した2008年には、女優ソン・テヨンと結婚。翌2009年に長男が誕生するも、2010年6月には当て逃げ事故を起こしてしまう。
事故を起こした直後はパトカーからの停止命令を無視し、車を捨てて逃走。事故から2日後に自ら出頭し、500万ウォン(約50万円)の罰金に処された。
肝心の俳優活動でも好不調の波が激しかった。
2010年のドラマ『レディプレジデント~大物』はヒットしたが、2013年に主演したドラマ『メディカル・トップチーム』は当時としてはMBC史上最低となる平均視聴率3.8%と大苦戦。その翌年の2014年にはチェ・ジウと再び共演したドラマ『誘惑』も振るわなかった。
だが、2017年に出演したドラマ『推理の女王』がスマッシュヒット。同作は2018年に『推理の女王2』が放映されるなど、シリーズ展開されている。
私生活では2009年に長男、2015年に長女を授かり、2児のパパでもあるクォン・サンウ。洗車場の2階には自身の企画会社である「SUカンパニー」もオフィスを構えている。“涙の貴公子”は実業家としてもカリスマがあるようだ。
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