韓国ドラマ界で“ウェブ漫画”原作の作品が再び急増中…これまでと何が違う?

2019年08月19日 テレビ #韓流ドラマ #漫画
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韓国で再び“ウェブ漫画”を原作にしたドラマが誕生している。

一時期、お茶の間を賑わせたウェブ漫画原作ドラマは影を潜めていたが、さらにアップグレードされた姿で視聴者のもとに帰ってくる予定だ。

ウェブ漫画を原作にしたドラマは、これまで主に若手スターが出演して、20~30代の視聴者に好まれるロマンスを描くことが多かった。しかし今度は、確かな演技力を持ち、高い話題性まで兼ね備えた俳優陣と制作陣によって作られるという点で、違いがある。

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まず、8月22日より配信されるNetflixオリジナルドラマ『恋するアプリ Love Alarm』だ。

チョン・ギェヨン作家の同名ウェブ漫画を原作にした『恋するアプリ Love Alarm』は、好きな人が半径10m以内にいるとアラームが鳴るアプリが開発され、そのアラームを通じてだけ気持ちを表現できる世界で繰り広げられる3人の男女のロマンスを描いた作品だ。

スター作家のウェブ漫画が原作という点で注目される『恋するアプリ Love Alarm』は、女優キム・ソヒョンをはじめ、“ライジングスター”チョン・ガラムとソンガンが主演を引き受けた。彼らのさわやかなシナジーと、脚光を浴びている動画配信サービスのネットフリックスで公開されるという点で、期待を集めている。

『恋するアプリ Love Alarm』(左)と『他人は地獄だ』

キム・ソヒョンの別の新作も、ウェブ漫画を原作にしたドラマだ。

来る9月30日から放送されるドラマ『朝鮮ロコ 緑豆伝』(原題、KBS2)は、同名の人気ウェブ漫画を原作にした作品。キム・ソヒョンとともにチャン・ドンユンが主演を担い、愉快な朝鮮版ロマンチックコメディを描く。2人をはじめカン・テオ、そして名優といえるチョン・ジュノ、キム・テウ、ユン・ユソンなどが出演し、ドラマの完成度を高める。

8月31日から始まるドラマ『他人は地獄だ』(原題、OCN)は、日本でも注目される同名ウェブ漫画が原作ドラマだ。

上京した青年がソウルの見知らぬ考試院(受験生が住むことを想定した施設)生活を通じて、他人によって作られる地獄を経験するミステリー。韓国で累積8億ビューを記録した人気ウェブ漫画をドラマ化する。

何よりもイム・シワンの除隊後、初の復帰作として話題だ。イム・シワンをはじめ、イ・ドンウク、イ・ジョンウンなどが出演する。特にソ・ムンジョ役のイ・ドンウクは、イム・シワンの助力者として登場するが、原作に登場しないオリジナルキャラクターとなっており、原作との差別化にも注目が集まる。

ジャンルものでヒット作が多いOCNで、『トラップ』(原題)に続き、2番目の“ドラマチックシネマ”(OCN独自の高クオリティドラマを指す)として選択しただけに、作品性に対する信頼度も高い。第10回ミジャンセン短編映画祭で、映画『巣窟』で最優秀作品賞を受賞したイ・チャンヒ監督が演出を手がけ、『助けて1』を通じてウェブ漫画原作ドラマの成功経験を持つチョン・イド作家が執筆を担った。

9月に初放送されるtvNの新ドラマ『安いです、千里馬マート』(原題)も、累積ヒット11億ビューを誇る同名ウェブ漫画を原作にしたドラマだ。俳優イ・ドンフィをはじめ、キム・ビョンチョル、パク・ホサン、イ・スンジェ、チョン・ヘソンが出演し、『ブッとび!ヨンエさん』のペク・スンリョン監督がメガホンを取るだけに、高い作品性とおもしろさを期待させる。

(写真提供=tvN)『安いです、千里馬マート』の出演陣

同じく9月から放送されるドラマ『偶然発見した一日』(原題、MBC)も、ウェブ漫画『偶然発見した7月』を原作にした作品だ。主演は、大ヒットドラマ『SKYキャッスル』が生んだスター、キム・ヘユン。『王は愛する』などを通じて感覚的な演出を認められたキム・サンヒョプ監督を務め、学園ロマンスに新たな風を吹き込むかと注目を集めている。

(写真提供=MBC)『偶然発見した一日』出演陣

来年放送予定のJTBCの新ドラマ『梨泰院(イテウォン)クラス』(原題)も注目されている。同名の人気ウェブ漫画を原作にした同作は、原作のチョ・グァンジン作家が執筆を引き受けたことで、より一層期待されている作品だ。パク・ソジュンをはじめ、キム・ダミ、ユ・ジェミョン、クォン・ナラなどの出演が知らされ、“完璧ラインナップ”を予告している。

以上のように、ウェブ漫画を原作としたドラマが休む暇もなく放送を控えている。ロマンスからジャンルものまで、多様な作品が視聴者を楽しませる見通しだ。

あるドラマ制作関係者は、「すでに原作が認められているため、制作しやすく安全という点は大きなメリットだ」としつつも、「ウェブ漫画原作ドラマが続き、新鮮なコンテンツが不足しているという懸念もある。原作と出演俳優のシンクロ率の問題も、相変わらず宿題として残る」と述べた。

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