日本の映画ファンの間で大好評を得ている韓国映画『神と共に』。
原作は韓国のジュ・ホミン作家による人気ウェブトゥーン(ウェブコミック)なのだが、実は日本の漫画家によるリメイク版も存在する。
日本コミカライズ版は『神と一緒に』というタイトルで、少年誌『ヤングガンガン』で2011年から2014年まで連載された。
『ヤングガンガン』で連載されたものは原作のストーリーラインをそのままに、作画が日本オリジナルに変えられている。
なぜ、『神と一緒に』は単純なリメイクではなく、作画を日本で作り直すこととなったのか。原作者ジュ・ホミン(Ju Homin)氏は以前、テレビ番組でこう語っていた。
「僕の作品は絵が下手なことで有名じゃないですか。なので、僕の絵のままでは日本の漫画雑誌に載せられないと判断されたのでしょう」
たしかに、子供のころから漫画を読んできた日本人から見れば、韓国ウェブトゥーンの中には絵が下手すぎて見るに耐えない作品もあるだろう。
実は、韓国で大ヒットを飛ばしてドラマ化に至った『ミセン-未生-』(日本リメイク版の題名は『HOPE~期待ゼロの新入社員~』)や映画『インサイダーズ』の原作者ユン・テホ氏も、“よく言えば個性的、悪く言えば下手クソ”な絵柄で有名だ。
ただ、彼らのように絵が下手にも関わらず、作品がヒットして売れっ子作家になるケースは多々ある。
説得力のあるストーリーで絵の下手さをカバーしている場合がそうだ。