性的暴行の疑いで拘束された俳優カン・ジファンが容疑をすべて認め、公式に謝罪した。しかし、被害女性側は所属メーカーによる懐柔や脅迫といった二次的被害に苦しんでいる状況だ。
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カン・ジファンは7月15日、法務法人ファヒョン(和賢)を通じて、性的暴行容疑に関する謝罪の言葉を伝えた。
「すべての容疑を認め、自身の取り返しのつかない過ちで大きな傷を負った被害者に、心から謝罪する」と切り出したカン・ジファンは、「今回のことで心配をおかけした多くの方々にも“申し訳ない”と伝えたい。自分の罪に対する代価を甘受し、償い、生きていけるようにする」と謝罪した。
カン・ジファンはこれに先立つ7月9日、広州市の自宅で撮影を手伝ってくれた外注業社の女性スタッフ2人のうち1人に性的暴行を加え、もう1人にはセクハラをした疑いを受けている。
緊急逮捕されたカン・ジファンは、警察の調べ当時に「酒を飲んだことは確かだが、その後は覚えていない」と供述した。
一方で、被害女性らの所属する業者は、脅迫に近いメッセージを被害者に送りつけたという。7月15日、韓国チャンネルAの報道によると、当該の業者はカン・ジファンが拘束された後に被害女性らに対して懐柔や脅迫を目的としたメッセージを送った。
同社の関係者は、SNSを通じて「今日はゴールデンタイムだ。今日合意をしたほうがいい。カン・ジファンは破産するだろうし、もはや失う者がない人物だ。カン・ジファンが容疑を認めなければ、お前に補償はない」という内容を伝えたという。
同関係者はさらに、「(裁判で)お前に不利な資料を収集している」「法廷に証人として出席すれば、記者が写真を撮るので身分もばれるだろう。そんな苦痛を味わうか」といった脅迫じみたメッセージで被害女性に合意を促した。
脅迫メッセージの件を受けて、被害者の国選弁護人であるパク・ジフン弁護士は「会社の関係者が送ったモバイルメッセージに、不適切な意見が含まれていたことがわかった。それで問題を提起した」と伝え、「被害者らと協議して、メッセージを送った関係者を相手に法的措置を取ることも検討している」と今後の方針を明かしている。
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