【サブカル日韓】日本でも大好評の映画『神と共に』。原作を超えた斬新な工夫とは?

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映画『神と共に 第一章:罪と罰』が話題だ。同作は韓国人気ウェブコミックの実写化によるファンタジーアクション映画。

韓国では2017年に公開され、観客動員数1440万人、韓国映画史上歴代3位の成績を叩き出した大ヒット作だが、日本でも5月24日に公開され、映画ファンたちの間で好評だという。

映画レビューサイトをはじめとしたネット界隈では「こんなに面白い映画はなかなか無い」「新しい魅力満載」「当然続編も観に行く」といった高評価が続いている。

人類にとって永遠の謎ともいえる“死後の世界”を描いた『神と共に 第一章:罪と罰』。

主人公は不慮の事故に見舞われてしまった消防士キム・ジャホンだ。そこに冥界の案内人を名乗る使者3人組が現れ、ジャホンが死を悔やむ間もなく冥界に送られてしまうところから物語は始まる。

「49日の間に7つの地獄で裁判を受け、すべて無罪となれば“転生”できる」という案内人の導きに従って、ジャホンは3人の使者たちと“地獄巡り”に乗り出すが、その行く手には想像を絶するほどの試練が待ち受けているのだった……。

と紹介すると、「いつかどこかで見たありがちな展開だな」と思うかもしれない。そもそも“死後の世界”というテーマは、日本でも漫画やアニメ作品などで数多く取り上げられてきた、ポピュラーな題材といえる。

現に原作ウェブコミックは日本リメイク版も作られている。

日本コミカライズ版は、『神と一緒に』というタイトルで、原作のストーリーラインはそのままに作画やキャラクターデザインが日本作家によって変更され、日本の読者にも親しみやすいタッチで少年誌『ヤングガンガン』で2011年から2014年まで連載された。だが、“死後の世界”というありふれたテーマのせいか、日本ではヒットしたとは言い難く、さほど反響もなかった。

にもかかわらず映画作品として生まれ変わった『神と共に 第一章:罪と罰』が、韓国はおろか日本でも高く評価されているのはなぜだろうか。

“映画”ならではのオリジナル設定

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