カンヌで大好評!最新作『パラサイト』上映に対するポン・ジュノ監督の感想は

2019年05月24日 映画 #韓国映画
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第72回カンヌ映画祭のコンペティション部門に出品された『パラサイト(原題:寄生虫)』のポン・ジュノ監督をはじめ、出演陣のソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョンらが5月22日、フランス現地で公式記者会見を行った。

会場には、韓国のメディアだけでなく、世界各国のメディアが集まって映画に対する期待感をうかがわせた。

(関連記事:ポン・ジュノ監督の最新作『寄生虫』、5月に韓国初公開。“異質”で“奇妙”な予告は必見

「ありきたりな方法を使わず、ジャンル物を通じて見せてくれてとても良かった」という記者からのコメントに対し、ポン・ジュノ監督は「感謝する。僕はいつも自分のことをジャンル映画監督と思っている。変なジャンル映画監督だ。ジャンルのルールに従わず、その隙間に社会の現実が沈み込んだようだ」と回答。

また、「今回、気楽で思いきり作業できたのは出演陣のおかげ。僕が書いた奇妙で変態的なものが、この方たちを通すと品格があってリアルなものになる」と、出演陣に感謝を表した。

公式上映が終わったあと、8分間のスタンディングオベーションが起こった『パラサイト』。

そのことについてポン監督は「カンヌで上映される全ての映画にスタンディングオベーションが行われるので、時間まで測る必要はないのでは」と謙遜しながらも、「『オクジャ』で一緒に仕事したティルダ・スウィントンや多くの仲間が祝ってくれたので、温かい雰囲気で良かった」とコメントした。

これまで『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』『スノーピアサー』など、多くのポン・ジュノ作品に出演してきたソン・ガンホは、「ポン・ジュノの世界が全て構築されており、設計も精密になされていたため、気楽に取り組めた。過度な演技をする必要がなかった」と、『パラサイト』に対しても信頼感を示した。

一家全員無職のキム家の長男ギウ(チェ・ウシク)が家庭教師の面接のため、IT企業のCEOパク社長(イ・ソンギュン)の家に足を踏み入れたことから物語が始まる『パラサイト』。一見何の変哲もない2つの家族の出会いだが、これが後に取り返しのつかない事件に発展するという。

公式上映で好評を博しただけに、受賞への期待も高まっている。

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