【韓流のいま②】BTSが切り開いたアメリカの韓流、そしてヨーロッパへ
「韓国国際交流財団」(以下、KF)は、韓流の未来をポジティブに見ている。
政治的な理由で嫌韓や限韓令の影響を受けたりするものの、韓流はもはや世界中の10~20代にとって一つの文化現象として定着しつつあるという分析だ。
特定の大陸や国にとどまらず、自ら“韓流伝道師”を自任するファンを通じて、韓流は新しい国に伝わっている。
非英語圏音楽にとって“高い壁”とされるアメリカやヨーロッパに、K-POPが広がったことは意味深い。
昨年はPOPの本場であるイギリスでも、BTSをはじめK-POPアーティストへの関心が高まった。
これまで15億人口の中国市場に集中していた韓流の関係者たちが、限韓令をきっかけに新たな市場の門を叩いたことも、いい結果を導いた。危機をチャンスに変え、韓流をさらにシステマチックに分析し、北米や欧州を攻略したことが、大きな変化だった。
しかし、韓流がまだ主流として完全に定着できていないため、人気をつなげていくにはさまざまな制度を用いた後押しや、産業自体に対する分析が必要となる。
コンテンツの発展も重要だが、政府の外交政策と産業政策の役割が必要ということだ。さらには韓流をただのサブカルチャーとして認識するのではなく、主流文化として受け入れる視覚を持つべきだとKFは提案する。
また、ロイヤルティの高い女性ファンのための政策も展開する必要があると指摘した。
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