カン・ダニエル側は「LMが事前同意なしに専属契約上の各種権利を第三者に有償で譲渡し、共同事業契約を結んだ」とし、「専属契約を正面から違反した」と主張している。
韓国歌謡界によると、共同事業契約を交わした第三者はCJ ENMだ。CJ ENMは、Wanna Oneを生み出したオーディション番組『プロデュース101』(Mnet)シーズン2を手掛けた会社で、カン・ダニエルがグループ活動当時に所属したMMOエンターテインメント(以下、MMO)の親会社でもある。
Wanna Oneとしての活動を終えたカン・ダニエルがソロ活動のために契約を結んだLMは、CJ ENMと有償で業務契約を結んだという。
これに対してLM側は“各種権利売り渡し”の事実を否定している。
「相手はLMが無断で第三者に権利を譲渡したと主張している。しかし、当該の契約はカン・ダニエルの芸能活動を最高の環境でサポートするために、既存の所属プロダクションであったMMOから実質的な投資を受けるための契約だった。
LMが専属契約上の権利を譲渡したことはなく、ファンミーティングやコンサートなどの公演契約、アルバム制作、グッズ制作といった各種渉外業務のマネジメント権はそのまま保有している状態だ。誰に干渉されることもなく、独自に行使している」
カン・ダニエル側は「通常であれば仮処分は1~2カ月前後で迅速に決定が行われる。認容決定が出されれば、カン・ダニエルは独自の芸能活動に乗り出すことができるだろう」伝えている。
LMが当初計画していたカン・ダニエルのソロデビューは4月末であったが、これは事実上見通しが立たなくなった状態だ。双方が合意に至らず法廷争いとなれば、カン・ダニエルの空白期間は世間が予想しているよりも長引くことだろう。