“兵役逃れ”で消えたK-POPスター、韓国政治家への怒り爆発「軍の士気を下げているのはお前ら」

2020年12月21日 話題
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“兵役逃れ”の議論で19年間も韓国に入国できずにいるK-POPスターが、本音を語った。

【写真】「えっ、そんな理由で?」兵役を免除された20人の韓国芸能人

韓国に入国禁止となったままの歌手ユ・スンジュンが、国籍変更による兵役逃れを防ぐための5つの法案、別名「ユ・スンジュン防止5法」(国際法・出入国管理法・在外同胞法・国家公務員法・地方公務員法)発議と関連し、鬱憤を吐いた。

ユ・スンジュンは12月19日、個人YouTubeチャンネルを通じて決心したよう口を開いた。

韓国政治家への怒りが爆発

彼は「私が公共の敵なのか、私が殺人を犯したのか、強姦したのか、私が児童性犯罪者か。何が怖くてひとつの国家が、ユ・スンジュンという一人の芸能人が韓国に入ってくることをここまで防ごうと大騒ぎするのか」とし、「税金で働く政治家はやることがないのか、話にならない、ふざけているのか」と述べた。

ユ・スンジュンは、法務部チュ・ミエ長官やチョ・グク前長官にまで触れ、「政治家の2つの顔を見ながら脱力してしまうのではないか」とし、「私を見れば吐き気がするのか、あいつは軍隊も行かずに韓国に来てお金を簡単に稼ごうとしているなどと思うのか」と熱弁を振るった。

(画像=ユ・スンジュンYouTubeチャンネル)

ユ・スンジュンは「1997年から2002年までの5年間、韓国で活動した。韓国滞在期間は2年8カ月だ。一日平均4~5時間だけ寝て、夢のために生きていた。簡単に得られたものは、ひとつもない。私は黙っているが、あなたたちが私を大スターにしてくれたのか」とし、「政治家が政治をしっかりやっていたら、国民がこんなに揺れることはないのではないか。19年前に旬の過ぎた芸能人が韓国の地を踏んで影響を受けるシステムであれば、それ自体に問題があるではないか。政治自体をうまくできていないのではないか」と問い詰めた。

そしてついには、文在寅(ムン・ジェイン)大統領まで取り上げた。

文在寅大統領にも噛みつく「士気が下がる」

ユ・スンジュンは「私たちの敵は誰だ。アメリカなのか? 私たちの敵は北朝鮮共産党ではないか。金正恩が敵ではないか。まともになれ」とし、「私たちの現大統領が板門店で金正恩に会って握手し、抱擁して話した。韓国軍の士気はそういうものを見て下がるのではないか。私を見て士気が下がる? 韓国の公務員が殺害されたとき、韓国は何したのか」と反問した。

また「なぜ私が国民に謝罪するのか。私はファンと約束した。ファンとの約束を守れなかったのだ」とし、彼のターゲットは再び政治家に向かった。彼は「政治をしっかりやれ。あなたたちはどれだけ国民との約束を守ったのか」と問い詰めた。

特にユ・スンジュンは、問題の出発点となった「入隊の約束」についても話した。

ユ・スンジュン

彼は「たしかに(軍隊に行くという)約束を守れなかった。だが、それは罪なのか。お前たちは一生、約束したことを守って生きているのか。私がその過程を説明するために入国しようとしているわけではない。それなのに韓国政府が入国禁止にし、19年も韓国の地を踏めなくしている。そして今では法案を発議して、永久に完全に封鎖すると?」と怒った。

1997年のデビュー後、数々のヒット曲でK-POPスターの地位に上がったユ・スンジュンは、2002年の入隊を控えてアメリカの市民権を取得し、兵役を逃れたという理由で韓国への入国が禁止された。

ユ・スンジュンは長い訴訟の末、今年3月には最高裁で韓国入国ビザの発給と関連して最終勝訴したが、韓国外交部は「大韓民国の安全保障と秩序維持、公共福利を阻害する可能性がある」という“在外同胞法”を根拠に、去る7月にユ・スンジュンのビザ発給を拒否した。

韓国与党「共に民主党」キム・ビョンジュ議員は12月17日、“ユ・スンジュン防止5法”を発議。法案が可決されれば、ユ・スンジュンのように国籍変更を介して兵役を逃れた者に対する入国制限の法的根拠が明確になる。

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