ドラマ視聴率の苦戦が続くJTBCが、俳優ファン・ジョンミン、イム・シワンを押し立てて放送枠を変更してまで突破口を探っている。
【関連】少女時代ユナ&ファン・ジョンミンの特別なコンビぶりに期待
今年初めに放送された『梨泰院クラス』と『夫婦の世界』で視聴率と話題性、好評まで獲得したJTBCドラマだったが、下半期は全体的に不振。『18アゲイン』(原題)は視聴率が2~3%台で終了し、『プライバシー戦争』と『場合の数』(原題)も1~2%台と苦戦した。新しく始まった『ライブオン』は0%台に留まり、過去最低視聴率を記録した。
ドラマの不振から抜け出すため、JTBCは年末の新作に期待をかけている。記者たちの日常を描く『HUSH』(原題)と、“青春スター”のシン・セギョン、イム・シワン主演のロマンスドラマ『Run on』(原題)がそれだ。
『HUSH』は、ずっと映画で活躍してきたファン・ジョンミンを8年ぶりにドラマ復帰させた作品として注目を集めている。
映画『国際市場で逢いましょう』『ベテラン』で観客動員数1000万人を記録し、『哭声/コクソン』『ただ悪から救ってください』(原題)でユニークなキャラクターを誕生させたファン・ジョンミン。そんな彼が強烈に惹かれたという『HUSH』に、期待が集まるのも無理もない。
一方、イム・シワンは『Run on』でシン・セギョンと共演する。2人とも約1年ぶりのドラマ出演だけに、歓迎する声が相次いでいる。
数多くのアイドル出身俳優がいるなか、イム・シワンは際立つ演技力で注目を集めた。映画『弁護人』ではソン・ガンホ、キム・ヨンエなど、ベテラン俳優の間でも強い存在感を示し、アイドル出身俳優初の“観客動員数1000万人”という記録を残した。
2019年の除隊後、OCNドラマ『他人は地獄だ』で復帰に成功し、久しぶりのロマンス演技に挑む彼の次作『Run on』にも注目が集まる。
JTBCは、作品だけでなく、放送時間にも変化を持たせた。
今月より月・火曜ドラマと水・木曜ドラマの放送枠が21時30分から21時に移動する。21時に移動した水・木曜ドラマの第一走者は『Run on』だ。
テレビ関係者は言う。
「番組枠の移動は他のテレビ局とOTTの勢いの中、変化を探ろうとする切迫さが表れる部分だ。多様なプラットフォームの登場がテレビの視聴率に悪影響を及ぼしたのは事実だが、今年ヒットした『夫婦の世界』や『梨泰院クラス』を思うと、ドラマの復活は不可能ではない」
ファン・ジョンミンと少女時代ユナ、イム・シワンとシン・セギョンが、苦戦が続くJTBCドラマの救世主となるか、見守る必要がありそうだ。
前へ
次へ