韓国を代表する芸能事務所SMエンターテインメントが新人ガールズグループ「aespa」(エスパ)をデビューさせる。
aespaはSMエンタがRed Velvet(レッドベルベット)以来、6年ぶりにローンチする新人ガールズグループで、メンバー公開前から大きな関心を集めた。10月27日から順次メンバーが公開され、WINTER(韓国)、KARINA(韓国)、NINGNING(中国)、GISELLE(日本)の4人組ということが判明した。
aespaは来る11月17日、デビューシングル『Black Mamba』でデビューする。特に彼女たちのコンセプトは他のガールズグループとは明確に異なる。現実世界と仮想世界、現実のメンバーとアバターを組み合わせた世界観を宣言したのだ。それだけに業界の関心も集中している。
SMエンタのイ・スマン総括プロデューサーは去る10月28日、YouTubeで行われた第1回世界文化産業フォーラム(WCIF)に参加し、aespaのコンセプトについて「セレブリティとアバターが中心となる未来の世界を投影し、“現実世界”と“仮想世界”の境界を超越した完全に新しい革新的なコンセプトのグループとして誕生する」と伝えた。
また「企画段階から革新的で強力なストーリーテリングがある世界観を作ろうと思い、今後のコンテンツはどうやってストーリーを作って伝え、どんな世界観の中に入ることができるかが勝負だと思っている」と自信を見せた。
新型コロナの影響が収まらないなか、新たな突破口になりえるということでもあるだろう。先立って公開されたティーザー映像でも、メンバーがアバターと会話を交わすシーンが披露された。
アバターとアイドルの組み合わせということで、ある者は1990年代後半に登場したサイバー歌手アダムを思い浮かべ、また別の人は第4次産業革命に先駆けた試みと評価するなど、さまざまな意見が出ている。
明らかなことは、SMエンタがこれまでH.O.T.やS.E.S.を通じてK-POPアイドル市場をリードし、以降もユンホ、チャンミンといった東方神起で低迷したアイドル市場を復活させ、多人数グループであるSUPER JUNIOR、世界観の先駆けとなったEXO、SM連合チームであるSuperMなど、絶えず多様な試みを通じてK-POP界を盛り上げているということだ。
それだけにSMエンタが久しぶりに送り出すaespaも、“興行不敗神話”を継続できるかに注目が集まっている。またaespaメンバーでるKARINA(本名ユ・ジミン)の過去の噂、Red Velvetアイリーンのパワハラ議論、EXOチャンヨルの元カノ暴露騒動など、次々と物議を醸したSMエンタが、新しい突破口を見つけることができるのかも気になるところだ。
とあるK-POP界関係者は、「aespaはSMエンタが作ったアイドルグループであるという点だけでも、すでに他のグループとはスタートから違う。しかし最近になっては、中小プロダクションでも成功事例が続いており、コンテンツがより重要になっただけに、aespaが高まったファンの期待を超えられるかどうかが注目されている」と述べた。
別の関係者は「アバターという発想は新鮮だが、どんなコラボを実現できるのか、ファンとどれだけ絆を作ることができるのかが、ポイントになると思われる」と付け加えた。
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