女優シン・ミナが、変貌した姿で観客に会う準備を整えた。
シン・ミナは韓国で9月23日に公開された映画『ディーバ』(原題)で、6年ぶりにスクリーンに帰ってきた。
劇中でシン・ミナが演じる“飛込競技界のトップ選手”イヨンは、謎の事故に遭って以降、さまざまな混乱に見舞われながら苦しむ人物だ。
今作では「ラブコメ女王の代名詞」だったシン・ミナとは180度違う、狂気に満ちた新しい姿を見ることが出来る。
シン・ミナは「『ディーバ』に会えて幸せだった。キャラクターからジャンルまで全て貴重だった。
ミステリースリラーは初めてのジャンル。台本は複雑で暗い印象だったが、撮影は楽しく出来たと思う。2人の女性キャラクターがリードするのが面白かった。公開されて嬉しい」と映画に対する愛情を示した。
さらに、「イヨンのキャラクターが気に入った。上手く表現したくて監督ともたくさん話し合った。みんなで意気投合して作った作品」と振り返った。
シン・ミナは劇中、飛込競技選手として登場するため、実際の選手ほどの練習量をこなさなければならなかった。『ディーバ』は、まさにシン・ミナの血と汗の結晶といえる。
「3~4カ月ほど地上練習と水中練習を中心に行った。種目そのものに不慣れな部分もあったが、練習をしながらこの競技の魅力を知った。10メートルの飛び込み台でも表情の撮影などはしたが、飛び込む様子を見せることはできなかった。ただ、時間が立つと恐怖心もだいぶ消えて、間食するほど慣れていった」
肉体的にも精神的にも決して安易ではない挑戦だったという。
『ディーバ』のために、水着姿と化粧気のない顔も甘受しなければならなかった。
シン・ミナは水着を戦闘服に例え、「水着姿で演じたことが今まで無かったので出演を悩んでいた。しかし、水着は戦闘服のような存在だった。練習を頑張ると、ある程度水泳選手のように見えたと思う。私にとっての道具として、水着がすごく役に立った」と率直な心境を伝えた。
シン・ミナが『ディーバ』に没頭して共感できたのは、毎瞬間評価される俳優という職業との共通点が存在したためだ。
シン・ミナは「私の職業も評価され続け、比べられる職業。そんな雰囲気が共通していると感じた」と話している。 さらに「俳優もみんな競争だと思うと圧迫感を感じてしまうので、同じ目標を成す同志だと思えば楽しむことが出来る。私も歳を取るにつれて態度や心構えが少しずつ変わったのではないかと思う」と付け加えた。
女優としての情熱が大きくなっているというシン・ミナは「まだまだお見せしたい部分が多い。ある程度は『ディーバ』で解消できたようで嬉しい」と笑った。
最後に「2人の女優がリードするという新鮮なジャンルの映画ということだけでも多くの関心を持ってほしい。映画業界で、このような映画が増えてほしいという思いがあり、期待もしている」と話した。
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