「YOLO(ヨロ)」という言葉をご存知だろうか。
K-POPグループ防弾少年団(BTS)が2017年9月に発表したミニアルバムの収録曲『悩みよりGo』の歌詞には、「YOLO」という言葉が32回、「タンジンジェム」という言葉が25回登場する。
BTSといえば、楽曲を通じて社会問題を語ることでも定評があるグループ。
『ペップセ(Silver Spoon)』や『Am I Wrong』といった楽曲がそうだったように、YOLOやタンジンジェムという流行語を用いて韓国社会にメッセージを放った。
昨年韓国の若者を中心に流行ったYOLOは、You Only Live Once(人生は一度きり)の略である。つまり、「未来ことは心配しないで、今を楽しもう」という考え方・生き方だ。
その延長線にある言葉は、財産などを使い果たすという意味の“蕩尽”と、“楽しい”を組み合わせた「タンジンジェム」。
例えば百均ショップなどで物をたくさん買ったり、ストレス解消のためにあまり必要のない物を買ったりする行為を、皮肉とユーモアを交えて「タンジンジェム(使い果たすことは楽しい)」と言うのだ。
BTSの『悩みよりGo』では、「お金はないけど遠くへ旅立ちたい」「頑張って稼いだ私のpay(お金)、すべて私のお腹に」という歌詞が出てくる。