平日に放送される韓国ドラマの視聴率が壊滅…「つまらないから」ではない理由

2020年07月18日 テレビ
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韓国で平日に放送されるドラマの視聴率が底をついている。

「二桁の視聴率が出ない」と悩んでいたのも今は昔で、現在では地上波と総合編成チャンネル、ケーブルテレビで放送されている3~4つのドラマの視聴率を足しても視聴率一桁台にとどまっている。

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特に水曜日と木曜日に放送される“水木ドラマ”は現在、2%台の視聴率に終わっている。

視聴率調査会社ニールセンコリアによると、7月16日に放送されたKBS2『やれという就職はせず出馬表』(原題)の第7、8話は全国基準視聴率2.5%、2.9%。MBC『ミス・リーは知っている』(原題)の第5、6話は2.3%、2.5%にとどまった。

JTBCの『私たち、愛したでしょうか』(原題)第4話は、全国有料放送世帯基準で2.008%の視聴率だった。去る7月2日に放映終了したtvNの『オー・マイ・ベイビー』(原題)も2%前後の視聴率だ。

左から『やれという就職はせず出馬表』『私たち、愛したでしょうか』『ミス・リーは知っている』

平日放送のドラマ、視聴率が下がっている理由は?

月火ドラマの視聴率も少し良いくらいだ。

JTBC『模範刑事』(原題)が自己最高視聴率を更新しているが、4%台にとどまっており、大きな差がなくtvN『(知っていることはあまりないけれど)家族です』(原題)、MBC『一緒に夕飯食べませんか?』(原題)、KBS2『あいつがそいつだ』(原題)と続いている。

むしろ現在、水木ドラマに続いて月火ドラマまで視聴率競争から脱落し、同時間帯のバラエティ番組を編成したSBSがより高い視聴率を記録している。

何よりも以前は地上波3社のドラマがトレンドを導いて、高い視聴率を誇っていたが、現在はケーブルテレビと総合編成チャンネルも平日ドラマを制作し、根本的なドラマ数の増加はもちろん、バラエティ番組など他のコンテンツが放送され、視聴率が分散している。

一人暮らし世帯の増加とデバイスの進化、そしてプラットフォームの多様化によって人々のコンテンツ消費パターンが変化し、絶対的な視聴率、特に平日のプログラムの視聴率が低くなったと考えられる。

視聴率=ドラマ人気ではない時代に

以上の理由から、それでも高い視聴率を得ることができる金土ドラマと土日ドラマに比べ、平日ドラマに大作と呼ばれる作品が少なくなっている。

もちろんテレビ局も編成時間帯を変えるなど、視聴率を引き上げるためにさまざまな方法を試しているが、大きな効果を見ていない。むしろSBSとMBCは平日ドラマの制作から手を離す傾向だ。

放送界のとある関係者は「tvNなどのケーブルと総合編成チャンネルまでドラマを制作し、ドラマ自体が多くなって選択肢が広がった影響もある。今はテレビよりもOTT(オーバーザトップメディアサービス)を通じてドラマの本放送を視聴する人も少なくない」と説明した。

また以前のように視聴率=ドラマの人気とはならず、視聴率が低くてもドラマの人気がないわけではないとの意見もある。

別の関係者は「単純に算術的に見ても、平日ドラマの視聴率合計が10%未満だったりするが、これはもはや視聴率が現実を反映していないという反証ではないだろうか。ドラマやバラエティの消費と影響力を示す、新しい指標が明らかに必要だ」と指摘した。

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