K-POPスターが青い夜の星になってから、早くも1年が経つ。
ボーイズグループSHINeeのジョンヒョン(本名:キム・ジョンヒョン)が昨年12月18日、27歳という若さで突然この世を去った。当時、大きな悲しみに包まれた仲間たちと多くのファンは、現在も彼の死を惜しみ、恋しさを募らせている。
2008年5月25日にSHINeeとしてデビューしたジョンヒョン。1stシングル『Replay』から多くのファンの心を掴み、韓国を代表するアイドルとして約10年間K-POPと韓流を支えてきた。彼を良く知らない人たちもSHINeeのヒット曲、そしてジョンヒョンの歌声を一度は聴いたことがあるだろう。
SMエンターテインメントという大手芸能プロダクションで“シンガーソングライター”として名を上げたジョンヒョンは、「SHINee」の名に偽りなく輝いていた。
いつしか「アイドルシンガーソングライターといえばジョンヒョン」と言われるまでになり、2015年にはミニアルバム『BASE』でソロデビューも果たしている。その後も『The Collection: Story Op.1』『She is』『The Collection: Story Op.2』と、アルバムリリースを続けた。収録曲のほとんどは、ジョンヒョン自身が作詞・作曲を直接手掛けている。
グループ、ソロ活動に留まらず、女性歌手のIU、Lim Kim、ソン・ダムビ、イ・ハイ、ボーイズグループEXOといった多くのアーティストと楽曲制作を共にしながら、着々とその存在感を示してきた。
K-POPスターとして華やかなスポットライトの下で輝く一方で、時代とのコミュニケーションを絶やさない“一人の青年”であったジョンヒョン。
SNSなどを通じてセクシャルマイノリティ、元慰安婦の人々、選挙問題、音楽業界、児童虐待、セウォル号事件、ネパール地震、国定教科書問題など、現代におけるセンシティブな問題を世間と共に悩み、一市民としての主張を続けていた。
特に、2014年2月3日から3年間にわたってパーソナリティを務めたラジオ番組『青い夜、ジョンヒョンです』では多くのリスナーと時間を共有し、いっそう世間との距離を縮めている。
去る1月にリリースされたフルアルバム『Poet |Artist』は彼の遺作となった。当時、遺族と所属事務所はアルバムのリリースに難色を示したが、彼の最期の声が聴きたいというファンの思いに応えて世間に発表することを決断した。
ジョンヒョンの一周忌をむかえ、各地で追悼の声が相次いでいる。