韓国の女性誌『Woman Sense』7月号に故ク・ハラの実兄、ク・ホイン氏のインタビューが公開された。
ガールズグループKARA出身のク・ハラの訃報が伝わってから8カ月が経った。実兄のク・ホイン氏は、子どもに対する養育の義務を怠った場合、財産を相続できないようにするいわゆる「ク・ハラ法」の制定を推進している。
ク・ハラの実母はク・ハラが9歳、ク・ホイン氏が11歳になるころに家を出て音信不通だったが、彼女の死亡後、弁護士を選任して相続権を主張してきた。現行の民法上、ク・ハラの実母は養育義務を完全に放棄したにもかかわらず、実父と半分ずつ財産を分け合う第1相続権者となる。
兄のク・ホイン氏はインタビューを通じて「母親の不在で苦労しながら築き上げた妹の財産であるだけに、実母の代わりに助けが必要な人々に使われることを祈っている」と法案の発議の背景を説明した。
ク・ホイン氏は兄妹の幼少時代について、こう述べている。
「親戚の家に居候していたため、顔色を伺って暮らしていた。だから私と妹の夢は常に“マイホーム”を持つことだった。ハラは他人から見ればスターだが、私にはただの平凡で可哀想な妹だった。過去についてあれこれ話し合うと、妹がどれだけ愛に飢えていたかを痛感して胸を痛めることが多かった」
ステージを降りたハラはどんな様子だったのかという質問に彼は「美味しいものが大好きで、友だちとのおしゃべりが好きで、ゲームにハマれば1日中ゲームばかりするような平凡な20代」と明かし、「デビュー以来、妹の願いは“歌が上手くなること”だった。家にカラオケ機器を設置して歌の練習に励んでいた。人々に認められ、愛されたいという気持ちが大きいように見えた」と伝えている。
ク・ホインさんは、ク・ハラの財産が実母の元に渡らない場合についてこう答えている。
「まだ具体的に決まっていないが、妹のように困っている人たちの役に立つことこそ、天国の妹がもっとも望むことだと思う。離婚後、養育費をきちんと受け取っていない人々の裁判費用や、離婚家庭で苦労している子供たちを助けたい。ハラが苦労して手に入れた財産なので、必ず必要な人に使われてほしい」
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