芸能人の校内暴力疑惑には真相究明が必要だが…“暴露した者勝ち”の悲しい現実

2020年04月24日 話題
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韓国芸能界に校内暴力の疑惑が次々と浮上している。

現在はキム・ユジンPDと、ドラマ『愛しのホロ』に出演した女優カン・スンヒョンが学生時代に校内暴力の加害者だったとの疑惑が出ている。

【注目】どちらが嘘つき?女優の校内暴力疑惑、“追加の証拠”が登場

人気料理研究家イ・ウォンイルの婚約者として知られるキム・ユジンPDに校内暴力疑惑が提起されると、2人は直接謝罪したが、被害者の追加暴露と別の被害者の主張まで登場し、波紋が広がっている。

一方でカン・スンヒョンは「虚偽事実」としながら、法的対応を予告。彼女の疑惑を提起した人物も「法律に従って進行する」と明らかにし、真っ向から対立する立場を見せている。

キム・ユジンPD(左)とカン・スンヒョン

番組放送中の暴露が増加、証拠も

過去にも芸能人の学生時代の素行についてさまざまな疑惑が浮上したが、公論化されたり問題となったりするケースは多くなかった。

ただ一般人が出演するバラエティ番組や10~20代が参加するオーディション番組が増えたことで、出演者に対する議論が注目を集めるようになった。

そして、その周期は次第に速くなっている。以前は番組の放送終了後に疑惑が提起されたりしたが、現在は放送中に暴露が行われ、その対象も一般人から芸能人までと拡大している。

一部では、長らく時が過ぎてから校内暴力を暴露することに対して、真実性を疑う視線も存在する。しかし大多数の被害者は、過去にも暴露したが、議論が広がらなかったと悔しさを訴えている。

また最近は、暴力を受けた時点と暴露する時点の時間差も少しずつなくなってきており、具体的な証拠を提示する場合も多くなった。ただ、事実関係の確認で暴露した人物の一方的な主張が真実ではないことが明らかになるパターンもある。

暴露が嘘だと判明してもダメージ大

何よりも暴露された芸能人にとって痛いのは、校内暴力の疑惑が提起された初期は大きな関心を受けるも、その後の事実関係の確認に対しては注目を集めないケースが多いことだ。

そのため芸能人は疑惑が提起されるだけでも、イメージに深刻な打撃を受ける。そして暴露が嘘だったとしても、イメージの回復が難しい状況が生じてしまっている。

とある芸能企画会社の関係者は、「今は練習生や芸能人の話を100%信じることはできない」としながらも、「被害を主張する当事者と会って事実でないことが判明しても、その問題を公開すること自体が負担となるだけに、静かに終えるケースが多い。会社では弁護士を通じて謝罪文を受け取ったりもする。ただ正式発表するにしても、疑惑が浮上した初期とは異なり広く伝わることは少なく、一部の人は誤解を信じてくれない」と吐露した。

一方で、過去の素行問題に対する問題提起とイシュー化は、それ自体が“学習”にもなる。

10代の学生たちにとっては、自分たちの偶像である芸能人を通じて、今現在の自分の行動が将来どのような結果をもたらすかを示す一種の教訓になるだろう。また芸能人と練習生にとっては、実力だけでなく、適切な人間性と行動の慎重さが要求される時代であることを痛感するきっかけとなる。

いずれにしても韓国芸能界に再び浮上している校内暴力疑惑。匿名の暴露については、しっかりとした事実確認が必要不可欠で、もし暴露が事実と明らかになれば、心からの謝罪が必要だ。たが暴露が嘘であれば、提起した人物には法的責任と処罰が科せられるべきだろう。

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