【全文】サマソニにも出演した韓国人歌手の事務所、“チャート操作疑惑”に怒りの立場表明

2020年04月16日 話題
このエントリーをはてなブックマークに追加

日本でもじわじわと知名度を上げている韓国人アーティストBOL4[赤頬思春期]の所属事務所が、買い占めによるチャート操作について言及した。

【関連】「IUを不正の“目くらまし”に…」チャート操作疑惑の歌手らが名指しされ物議

BOL4[赤頬思春期]の所属事務所SHOFARミュージックは4月16日、「国民の党から比例出馬のキム・グンテ候補が最近、記者会見を通じてBOL4[赤頬思春期]のチャート順位操作に言及したことによって、根拠のない事実が流布された。当社としては、所属アーティストに対する名誉が深刻に毀損されている事実を到底黙過することができないため、このように公式立場を伝達する」と伝えた。

同事務所はさらに、「このようなイシューが選挙に影響を及ぼす可能性があるという判断から、選挙後に立場文を公表するに至ったことをお知らせする」と付け加えている。

これに先立つ4月8日、キム候補は国会疎通館で行われた記者会見で、「アンダーマーケティング会社Creativer(クリエイティバー)が、不法ハッキングで得たIDを使用してチャートを操作した」と主張。「操作が確認された歌手はコ・スンヒョン、公園少女、BOL4[赤頬思春期]、ソン・ハイェ、ヨンタク、ヨヨミ、Ali、イ・ギグァン(Highlight)」と疑惑のアーティストを名指しし、物議を醸した。

BOL4[赤頬思春期]

キム候補によると、Creativer側はサーバーをリース、パーティションを複数インストールして音源を再生したという。さらに、「コンピューターがモバイル機器として認識できるようにして音源を再生し、ダウンロードした」という主張も見られた。

Creativerは、ソン・ハイェとヨンタクの音源買い占め疑惑の発端である広報代理店、「nstar(エヌスター)カンパニー」が2017年3月30日に設立した人工知能キュレーション会社だ。

これを受けたアーティスト側は、キム候補の主張内容について異議を唱え謝罪を要求している状況だ。

「操作をしたとして、事務所にメリットはない」

以下、BOL4[赤頬思春期]の所属事務所SHOFARミュージックによる公式立場全文。

こんにちは。SHOFARミュージックです。

最近、国民の党から比例出馬のキム・グンテ候補が記者会見を通じてBOL4[赤頬思春期]のチャート順位操作に言及したことによって、根拠のない事実が流布されています。当社としては、所属アーティストに対する名誉が深刻に毀損されている事実を到底黙過することができないため、このように公式立場を明らかにします。

このようなイシューが選挙に影響を及ぼす恐れがあるという判断の下、選挙後に立場をお伝えした次第でございます。

今月8日に報道されたBOL4[赤頬思春期]の音源チャート順位操作疑惑に関する内容は、所属事務所としてもまったく存じ上げない内容です。当社が所属アーティストのチャート操作を依頼したということは、決してないということを明確にお知らせします。

また、主張内容に言及されたCreativerなどの会社は、まったく聞いたこともない当社とは無関係の会社です。

Creativerの代表は4月8日付のメディアとのインタビューで、「取り上げられた人々とはなんの関係もない。挙げられた歌手をはじめ、ある歌手の買い占めあるいはチャート操作を依頼されたり、試みた事実はない。名が挙げられたアーティストと所属事務所に、心からお詫びする」と明らかにしています。

我々は、キム・グンテ候補に問いたいです。

第一に、候補のおっしゃるとおり歌手Aの音源が共にストリーミング再生されたとして、「歌手Aは操作の疑惑から目を反らすための目くらましに使われたフェイク用のストリーミングであり、BOL4[赤頬思春期]は順位操作のためのストリーミングである」となさったことは、国民の党のキム・グンテ候補が直接判断して発表したことですか。それでは、一体その基準はなんですか。

第二に、BOL4[赤頬思春期]は2016年4月にすでにデビューし、その年のみで『宇宙をあげる』『私だけダメな恋』『好きだと言って』『意地悪』『You(=I)』をヒットさせ、チャート1位及び上位圏に定着させた音源強者として名を上げました。

しかし、キム候補からチャート操作会社として取り上げられたCreativerは、2017年3月に設立したと言われています。それならば、我々がすでに高い知名度と数多くのヒット曲を保有する中で、2016年にリリース直後から音源チャートで1位を獲得した『好きだと言って』の後に出した1つのアルバムに、あえて大金をかけてランキング操作を依頼するという話をキム候補は常識的に理解できますか。一体、どのような根拠で当社とCreativerに相関があると感じられたのでしょうか?

第三に、当社とBOL4[赤頬思春期]を信頼してくださる方々が推測している部分の中で、当社が制作・広報を行っていないアルバムに収録されたドラマの挿入歌があります(我々は挿入歌や劇中音源に関してはほとんどノータッチです)。挿入歌は渉外を受けて参加した部分であり、著作隣接権及び収益権、広報的な権限はドラマ挿入歌の業者がすべて所持しています。

キム候補が確保したという順位操作ストリーミングの証拠が当該のドラマ挿入歌ですか。もしそうであるなら、我々SHOFARミュージックとBOL4[赤頬思春期]は被害者でしょうか? 加害者でしょうか? 

SHOFARミュージックが制作・広報を行った楽曲であるかどうか確認ができるよう、キム候補が確保したという証拠資料を少なくとも曲名で公開いただきますようお願いします。もし、該当する楽曲がドラマの挿入歌であったのならば、ぜひ制作会社と音源チャート操作の事実関係をご説明ください。

当社は、キム・グンテ候補に上記3つの回答を快く伺うことを希望しています。また、キム・グンテ候補が直接実名を言及したことで、BOL4[赤頬思春期]と当社は重大な名誉毀損及び虚偽事実流布による業務妨害の被害を受けているところです。当社がチャート操作を試みたという根拠を明確に公開してください。

そうでなければ、キム・グンテ候補には当社と該当アーティストに一日も早い正式な謝罪を、当社とアーティスト側に事実関係を確認せずに誤った情報を報道した記者の方々には、当該の記事に対する訂正報道を強く要請します。

また、早期に公式謝罪がなされない場合は、国民の党のキム・グンテ候補を名誉毀損及び虚偽事実の流布による業務妨害などで告訴することもお知らせします。

高校時代から慶尚北道栄州(キョンサンブクトヨンジュ)で路上ライブを始め、数年間その夢をかなえようと努力して現在に至るBOL4[赤頬思春期]。そして、韓国内の劣悪な音源市場の中でほとんどすべての音源に制作費が出ないにも関わらず、素晴らしいアーティストと音楽を伝えたいという信念一つで10年以上にわたって毎月2~3本、毎年20本以上のアルバムを制作・リリースしてきたSHOFARミュージックは、噂形式で誤った情報と記事が広まったことにより、アルバム制作を続けてゆくことに対して大きな絶望感と懐疑感を抱いています。

一度の話題集めのための誤った情報によって、罪のない歌手と会社、その音楽のために尽力したすべてのスタッフ、そしてファンが傷つき、被害を受ける事態はこれ以上起きてはなりません。

当社と所属アーティストは誰一人としてチャート操作と無関係であることを改めて明確に申し上げ、これからも音源チャートの操作をめぐる疑惑に対して強力な法的対応を続けてゆきます。

ありがとうございます。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

PHOTO写真

TOPIC「Netflix韓流トリオ」特集