音源の“買い占め”疑惑に巻き込まれたHighlightイ・ギグァンの所属事務所が、国民の党キム・グンテ比例代表候補を名誉毀損で告訴した。
またHighlightのファンカフェも、国民の党に責任感のある態度を要求する声明を発表した。
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音源の“買い占め”とは、大手芸能事務所やプロダクション、レコード会社などが専門ブローカーを雇い、所属するアーティストの楽曲をメディアやネット上などで何度も流し、音楽配信チャートなどで上位にランキングされるよう仕向ける不正行為のことだ。
イ・ギグァンの所属事務所Around USエンターテインメントは、「当社のアーティストであるイ・ギグァンが、不法に音源チャートを操作したとの根拠のない虚偽事実と関連して4月13日、国民の党比例代表キム・グンテ候補を名誉毀損で告訴した」と明かした。
続いて「音源買い占めが必ず根絶しなければならない行為であることは、音楽業界に従事しているすべての人々が知っている。しかし所属事務所に一度も確認することもなく、性急に歌手の実名を取り上げて誤った情報を公開し、インターネットや世論を利用して、そのアーティストが誠実に活動して積み上げたイメージに打撃を与えることも根絶されるべきことだと思う」と、声を高めた。
Highlightのファンカフェ側も、「虚偽の事実を流布した国民の党に責任ある態度を要求する」という内容の声明を発表した。
ファンカフェ側は「国民の党比例代表候補キム・グンテは、Highlightイ・ギグァンが不法音源チャート操作に関与したという根拠のない虚偽事実を流布した」とし、「それだけでなく、アーティストにとって致命的な音源買い占め疑惑を提起した後、アーティストとチャート操作の証拠は、(国民の党になく)むしろアーティスト側が積極的に釈明する義務があるとの矛盾的な主張を展開した」と伝えた。
続いて「国民の党は総選挙を控えた話題作りのショーでないのであれば、自分たちが流布した虚偽事実を早期に訂正し、罪のないアーティストの被害を最小限に抑える必要があり、虚偽事実の流布のために生じた損害を原状回復させる義務がある。不公正と不条理を容認しないと発表した国民の党は、発言に責任を持って義務を履行すべきことを強く要求する」と、国民の党の“買い占め”発言に責任ある態度を要求した。
キム・グンテ候補は去る4月8日、国会疎通館で行われた記者会見で「アンダーマーケティング会社“クリエイター”が、不法ハッキングで得たIDを使用してチャートを操作した」と発表した。
そして「操作が確認された歌手はコ・スンヒョン、公園少女、BOL4[赤頬思春期]、ソン・ハイェ、ヨンタク、ヨヨミ、ソヒャン、Ali、イ・ギグァン(Highlight)」とし、「クリエイター側はサーバーをリース、パーティションを複数インストールして音源を再生した。また、コンピューターがモバイル機器として認識できるようにして音源を再生し、ダウンロードした」などと主張した。
買い占め疑惑に問われたアーティストらは、キム・グンテ候補の主張を否認している。
BOL4[赤頬思春期]、Highlightのイ・ギグァン、ヨヨミは4月8日、「音源操作は事実無根」という立場を明らかにし、法的措置の検討を伝えた。歌手ヨンタクもまた、去る3月に買い占め疑惑を否定している状況だ。
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