NHKのBSプレミアでも放映された韓流時代劇ドラマ『奇皇后~ふたつの愛、涙の誓い~』などでも知られる俳優チュ・ジンモをはじめ、韓国芸能人の携帯電話をハッキングした後、個人情報を流出させると脅迫していた犯罪グループが逮捕された。
ソウル地方警察庁サイバー安全課は、情報通信網利用促進及び情報保護などに関する法律違反、恐喝などの容疑で容疑者Pら2人を逮捕し、先月検察に送検したと4月10日に明らかにした。容疑者らは拘束状態で検察に渡されたことが確認されている。
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犯行グループは昨年末から今年初めまでの約3カ月間で、8人の芸能人の携帯電話クラウドをハッキングしたあと、「個人的な資料をマスコミ各社に公開する」と脅して金品を要求した疑いが持たれている。
このうち5人から計6億1000万ウォン(約6100万円)を奪い取っていたことがわかった。
警察によると、容疑者らは取り調べで中国に共犯者がいることを名指しし、「その人に言われた通りにやった」と供述ししているという。
チュ・ジンモ側は、携帯電話をハッキングされた後、プライバシー流出を口実に金品を要求されたことを明らかにしていた。
その後、SNSなどではハッキングされたと推定されるチュ・ジンモと有名俳優間のメール内容がキャプチャー画面として急速に拡散し、議論が起きたりもした。
警察は捕まった容疑者Pのほかにも、犯行に関わった者がさらにいるか捜査範囲を広げている。警察関係者は「外国にいる共犯者に対しても国際協力などを通じて捜査を続けている」と明らかにした。
なお、チュ・ジンモは今年1月、関連疑惑が知られた後、自分を脅迫したハッカーたちを刑事告訴している。
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