“キャラ変”で新境地開いた俳優ソン・スンホン。「演技に対する姿勢を改めた」【インタビュー】

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美男子を代表する韓国俳優と言えばソン・スンホンだ。過去にはメロドラマや恋愛映画を通じていわゆる“素敵で誠実なキャラクター”を魅せてきた。

そんな彼が今は不倫男から悪役まで、多種多様な役柄を演じている。最近放送を終えたドラマ『Player』(OCN)では天才詐欺師を好演し、痛快な復讐劇を繰り広げた。同作の放送終了をむかえ、ソン・スンホンは「表現も幅広く自由で、OCNの持つ魅力がある。これからもジャンル物をやりたい」と満足した様子を見せた。 

ドラマ『Player』について「終始軽快で爽快な印象を与えたB級コメディー。同じメンバーでまたやりたい」と感想を話すソン・スンホンは「これまであまり現実味のないキャラクターばかり演じていたから、さまざまな顔を見せることができて良かったし、ソン・スンホンに再び出会えたという言葉が嬉しかった。最近は詐欺師役のオファーがたくさん入ってくる」と微笑んだ。

(写真提供=Better Ent)

ソン・スンホンの多様なキャラクターへの挑戦には、演技に対する気持ちの変化が大きく影響している。新人時代にやむを得ずに始めた演技だったが、現在は一転して楽しさを感じられるようになったという。

「20代のころは、いつもテレビで見ていた人たちが突然目の前にあらわれて、そんな状況が夢のようだった。 演技は仕事としか思っていなかったし、役者、俳優の概念もなかった。毎回叱られるので、正直なところ、撮影現場には行きたくなかった。

30代に入ってから、僕の演技が感動を与えてくれるというファンレターをもらった。途端に自分が恥ずかしくなって、申し訳なかった。僕の仕事は誰かに感動を与えているのだから、手を抜いてはいけないし、もっと頑張ろうと思った」

さらに「もし、20代のうちにこんなファンレターをもらっていたら、今はもっと立派な俳優になっていたかもしれない」と付け加え、微笑んだ。

「ここ2~3年はとても楽しくて、演技に対する姿勢を改めようと努力している」と、自身の変化についても話している。

「だから映画『情愛中毒』にも出演したし、それ以降もさらにオープンマインドで臨んでいる。アメリカのサスペンス映画『ユージュアル・サスペクツ』に出てくるようなどんでん返しのある役にも興味があるし、一見まともそうなサイコパスの役も面白そうだ。既存の演技パターンと演じるキャラクターの変化に対する反響が勇気になった。

これまでの俳優ソン・スンホンには限定的なイメージがあったが、今は多様な作品とキャラクターのオファーがあるのを見ると、より広い視野で見てくれているようだ。僕はミステリアスな人間でもないから、熟考の末に応じるというよりは、面白そうなら一度やってみようという気持ちだ」と付け加えた。

「ケーブルチャンネルで『秋の童話』(ソン・スンホンが過去に主演を務めたドラマ)をやっていて、驚いてチャンネルを回した」というソン・スンホンはメロドラマへの思いもほのめかした。

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