平昌五輪カーリング女子で銀メダルを獲得し、“メガネ先輩”の愛称などで人気を博した元韓国代表カーリング女子チーム「チーム・キム」がついに口を開いた。
彼女たちが「賞金をもらえない」など指導者から不当な扱いを受けたと暴露して以来、初めてマイクの前に座った。チーム・キムの暴露に対して、指導者らが反論文を出したことで真実をめぐる攻防が続いていたが、チーム・キムの選手たちは指導者の言い分を「嘘の主張」と断言した。
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11月15日にソウルで行われた記者会見には、“メガネ先輩”キム・ウンジョンをはじめ、キム・ギョンエ、キム・ソニョン、キム・ヨンミ、キム・チョヒが登場。以下、一問一答。
――なぜ今回のタイミングで暴露したのか。
キム・ウンジョン=オリンピック後は、難しい雰囲気があった。我慢したところも多い。1カ月、2カ月、1年と待てば、指導者たちが変わるのではないかと期待もした。しかし時間だけが過ぎた。まったく変化しなかった。これ以上はカーリングを続けることが難しいと切実に感じて、要請状を出した。
――要請状を提出する前に、キム・ギョンドゥ教授やキム・ミンジョン監督と話し合い、解決しようとはしなかったのか。
キム・ウンジョン=キム・ギョンドゥ教授や監督とは、オリンピック前から話そうとした。しかし相手からの返事は、「お前たちがどれだけ多くの恩恵を受けたか知っているのか」という言葉だけだった。話をしたいという選手を排除しようとした。
――義城(ウィソン)郡の激励金の話は、具体的にどのような内容なのか。
キム・ソニョン=オリンピック後に義城郡で歓迎行事があった。そのとき他の団体から受け取った激励金があったのに、その行方を私たちがまったく知ることができない。(金額は知っているか)金額は正確に覚えていない。パネルを持って写真を撮っただけなので…。
――(チーム・キムが所属する)慶北体育会出身の選手たちから、キム・ギョンドゥに関連する情報が絶えない。
キム・ヨンミ=このようなことが繰り返される理由は、慶北カーリング協会をひとつの家族が独占したからだ。
キム・ウンジョン=もう少し説明すると、私たちもいつかはその家族の一員になれると考えていた。しかしオリンピック後、“あの家族”だけということを感じた。選手が成長することを望まないのだと感じた。10年前も今も、なぜ選手たちが辞めていくのかといえば、キム教授が望む程度だけ(選手が)成長することを求めるからだ。組織よりも選手が大きくなることを望んでいない。
キム・ソニョン=私たちがもっと大きく成長すると、教授が思うように私たちを扱えなくなる。ある一定の線を超えたら防ぐようだった。
――平昌五輪当時、キム・ギョンドゥ教授に関連するインタビューの発言も、指導部から指示されたのか。