最も多いのが、プロで初めて味わう挫折感だ。アマチュアではチームのエースだったが、プロになってバックアップに甘んじたりすると、相対的にショックも大きくなる。自分の選手生活に懐疑感を覚える者もいるという。
また、アマチュア時代からチームを無断で離脱したり、バレーボールをやめるという意思を公然と明らかにしてきた選手たちも少なくない。
チームを離れるという意志の強い選手たちを引き止めるのは容易なことではない。
チーム側も戦力の弱体化やチーム全体の雰囲気に悪影響があったとしても、チームを離れる意思を明らかにした選手たちを解放するしかない。
とあるバレーボール関係者は「子供の頃からバレーボールばかりしてきた彼らが、チームを離れると、かえってバレーボールの大切さに気付く場合もある。復帰すれば、かえって気を引き締めることもある」と話す。昨シーズン開幕前にチームを離脱したが、1カ月ぶりに復帰した韓国電力のキム・インヒョクが良い例だ。
選手たちが引退宣言をするのは、環境的な問題もある。
韓国Vリーグのチームの中には、クラブハウスではなくマンションを宿舎として使っているチームもある。このようなチームの場合、選手団管理が容易でない。
また、若い選手たちは24時間、先輩たちと過ごさねばならない生活に拒否感を感じる者もいるという。