新型コロナウイルスで中国サッカーが“三重苦”に…入国を禁止する国も

2020年02月03日 サッカー
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中国社会が世界的な伝染病を引き起こした新型コロナウイルスによる混乱のなかで、中国サッカーも麻痺した。

社会が正常に動いていないため、プロスポーツも影響を受けるしかなかった。新型コロナウイルスによって、中国サッカーが“三重苦”を抱えている。

【注目】世界的なサッカー選手が次々と“中国脱出”? 新型ウイルスの影響で移籍を計画か

中国は最近、武漢で発生したとされる新型コロナウイルスによって、社会全体が麻痺した。感染者と死亡者が指数関数的に増え、プロサッカーのスーパーリーグ開幕も無期限に延期された。

何万人もの観客がサッカー場に集まって試合を見守るため、リーグを運営することができない状況だからだ。

さらに中国スーパーリーグでプレーするスター選手たちも、“中国脱出”を示唆している。莫大な資金力を投資して獲得した欧州のスター選手たちが、急激に悪化する中国の内部事情に不安を感じている。

英メディア『デイリーメール』は、「中国でプレーする世界的なスター選手たちが、欧州の移籍市場が締め切る前に中国を脱出する方法を探している」と伝えた。

リーグ開幕の無期限延期、スター選手の中国脱出と中国サッカー自体も十分に危機的な状況だが、新型コロナウイルスは海外スケジュールにも影響を及ぼしている。

中国クラブの入国を拒否する動きも

現在、中国人観光客が世界各地を訪れながら伝染病が移動しているため、中国人には厳しい視線が注がれている。新型コロナウイルスによって、22カ国に131人の患者が発生した。

世界の62カ国は中国人の入国とビザを制限しており、中国人観光客が嫌悪の対象となっているのが現実だ。

これはサッカーでも同じだ。

(写真=上海上港公式サイト)

中国サッカーは2020シーズン、アジアサッカー連盟(AFC)チャンピオンズリーグ(ACL)グループステージに4チーム(北京国安、上海申花、広州恒大、上海上港)が参加する。中国のクラブとグループステージで対戦する東アジア各国のクラブは、第3節までの序盤の試合日程を、中国遠征ではなくホームに変更して行うことにした。

しかし中国クラブの入国さえ、拒否する動きもある。オーストラリア政府は2月1日から、中国から来るすべての人々の入国を禁止すると発表した。

中国メディア『シナ』は、この問題を置いて中国サッカー協会がオーストラリアサッカー協会と協議中と伝えた。場合によっては、第3国での開催や試合延期が検討されると見られる。

しかし第3国での開催は、選手たちの競技力に影響を与えるため、容易ではないと思われる。

最近、欧州で活躍するスター選手を積極的に獲得することで、アジアにおける影響力を広げてきた中国サッカーだが、新型コロナウイルスの影響で2020シーズンを前に“三重苦”を味わっている。

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