“飛竜軍団”SKワイバーンズが奇跡のような逆転優勝を果たした。韓国シリーズ第6戦を劇的な逆転勝利で飾り、爽快な勝利のドラマを完成させた。
韓国プロ野球ペナントレースを2位で終えたSKワイバーンズが、同1位斗山ベアーズとの韓国シリーズ(7戦4勝制)を4勝2敗で制し、優勝した。ペナントレースでは最終的に斗山とのゲーム差が14.5もあったが、見事に韓国シリーズで雪辱を果たした。
11月12日、蚕室(チャムシル)球場で行われた韓国シリーズ第 6戦は、延長13回のし烈な争いとなった。SKは3-4とリードされた9回表2死、韓国シリーズの打率0.067(15打数1安打)と不振だったチェ・ジョンのソロホームランで試合を振り出しに戻すと、4-4で迎えた延長13回表には、ハン・ドンミンの一発で劇的な逆転に成功した。最後は左腕エースのキム・グァンヒョンが抑えて、8年ぶりとなる韓国シリーズ優勝を手にした。
この日の優勝でSKは、リーグと球団の歴史に新たな1ページを刻んだ。韓国プロ野球では歴代で4度、ペナントレースの順位を覆す優勝があったが、今回が過去最多のゲーム差だ。これまでの最多ゲーム差の優勝は、偶然にも2001年の斗山。65勝63敗5分で3位だった斗山は、ペナントレースで13.5ゲーム差をつけられたサムスン・ライオンズ(81勝52敗)と韓国シリーズを対戦し、優勝を果たしている。
SKにとっては球団史上初の快挙でもある。SKはペナントレース制した2007年、2008年、2010年はすべて韓国シリーズの優勝トロフィーも獲得してきたが、韓国シリーズに直行できなかった2003年、2009年、2011年、2012年はいずれも優勝を逃している。しかし今年はプレーオフを経て、初めて韓国シリーズ優勝を手中に収めた。
SKのトレイ・ヒルマン監督は韓国シリーズの優勝で、KBOリーグで初めて優勝を導いた外国人指揮官となった。