スター揃いの女子バレーと対照的…東京五輪出場を逃した韓国男子バレーが抱える問題とは

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韓国の女子バレーは花道を、男子バレーはいばらの道を進む。

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2020年東京五輪出場を逃した男子バレー韓国代表には課題が山積みだ。

早急に求められるのは世代交代だろう。今の代表の主力はハン・ソンス(34)やパク・チョルウ(34)、シン・ヨンソク(33)など30代中盤から後半の選手が多く、今回が事実上の代表引退となる見通しだ。

男子バレー韓国代表を率いるイム・ドホン監督は、韓国に戻った1月13日、「2024年2028年のオリンピックを見据え、世代交代をしなければならない。代表チームを1軍、2軍と分け、大学生ら若い世代の選出を考えている」と明かした。

(写真提供=FIVB)東京五輪出場を逃した男子バレー韓国代表

シン・ヨンソクは「私たちの世代は失敗したが、後輩たちは順調な成長を遂げてオリンピック出場を決めてほしい」と思いを託した。

今後の代表チームはチョン・グァンイン(28)やチョン・ジソク(24)、クァク・スンソク(31)ら既存の主力を軸に、新たな選手の台頭に期待している。

しかし、言葉だけで解決するほど簡単なものではない。世代交代を宣言したとしても、自然にうまくいくわけではない。有望な若手選手がいてこそ、代表の後釜に据えることができる。

だが、現在の代表チームでパク・チョルウ以上の存在感を発揮するライトアタッカーを探すのは困難だ。韓国最高のセッターであるハン・ソンスの後継者も不足している。シン・ヨンソクは韓国Vリーグ最高のミドルブロッカーだ。

こうした選手たちの穴を埋めうる有望株や若手を発掘するのは、もはや不可能に近い。成長が望まれるとはいえ理想が実現するかは未知数であり、むしろ戦力低下は避けられないだろう。

本来なら長期的なプランで準備を進めなければならないはずだが、男子バレーの現状を顧みると、たちまち壁に直面するのは明らかだ。イム監督の任期は2022年に杭州で行われるアジア競技大会までだが、それまでに遂行されるような課題ではないと憂慮する声が多く上がっている。

国内リーグにも広がる男女の“人気格差”

影響は国内リーグにも及ぶとみられる。韓国のプロスポーツは、代表チームの影響をダイレクトに受けやすい傾向にある。

代表チームはテレビなどメディア出演の頻度が圧倒的に高く、女子バレーの場合は決勝戦の中継が視聴率5.395%を記録した。その効果は国内リーグにも波及し、オリンピック本戦で善戦した際にはさらにポジティブな波が押し寄せると期待されている。

しかし、東京五輪出場を逃した男子バレーにそのようなチャンスはない。

近年、韓国Vリーグは男子と女子の両極化に頭を悩ませている。今シーズン、女子は昨シーズン平均視聴率の0.8%から増加の1.07%を前半戦で記録した一方、スター不在で落ち込みが続く男子は1.03%から0.88%に低下した。

(写真提供=FIVB)3大会連続でオリンピックに出場する女子バレー韓国代表

女子にはイ・ジェヨン(23)をはじめ、イ・ダヨン(23)やカン・ソフィ(22)ら若手のスターが出てくる一方、男子はムン・ソンミン(33)やハン・ソンスなどベテランの後を継ぐ国民的スター選手が長らく登場していない。

このタイミングで舞い込んできたオリンピック予選で挽回のチャンスを得た男子バレーだったが、無情にもそのチャンスは虚空に消えてしまった。

韓国バレーボール界の関係者は「女子バレーの本戦進出は祝福すべきことだが、男子との格差が広がらないか心配だ。今からでも男女の差を縮める方法を模索しなければならない」と、格差拡大へ警鐘を鳴らした。

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