韓国プロ野球で“抑え投手”の全盛期が到来…年俸大幅アップ選手次々現る

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韓国プロ野球で抑え投手が全盛期を迎えている。

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2019年シーズンにチームの最後の砦として奮闘した選手たちが、年俸交渉で有意義な冬を過ごしている。

特に昨シーズンの5強のチームでプレーする抑え投手たちは、個人成績に加えチーム成績もアドバンテージとなり、年俸が大幅アップした契約書にサインした。

左からイ・デウン、ハ・ジェフン、コ・ウソク

先発から抑えに転向して結果を出したKTウィズのイ・デウンは、昨シーズンの年俸2700万ウォン(約270万円)から、チーム内トップの上昇率である270%増の1億ウォン(約1000万円)で新シーズンの契約を結んだ。

また、SKワイバーンズのハ・ジェフンは2700万ウォン(約270万円)から455.6%増の1億5000万ウォン(約1500万円)でサインし、韓国プロ野球の新たな歴史を築いた。

昨シーズン35セーブを記録し、LGツインズの新守護神に台頭したコ・ウソクは、年俸が6200万ウォン(約620万円)から254.%増の2億2000万ウォン(約2200万円)に上昇した。

なぜ抑え投手の評価が高まっているのか

韓国プロ野球では近年、抑え投手の価値が日に日に高まっている。

チームの勝利を守るべく、緊迫した場面での登板がほとんどで、抑え投手には危機を乗り切れる大胆さが必要不可欠だ。技術も当然必要ではあるが、強靭なメンタルがあってこそ、コーチングスタッフも信頼してマウンドに送り出せる。

KTウィズで抑え投手を任された経験のある中国出身のチュ・グォンは、「抑え投手を経験する前は“1イニングでたった3人だけ抑えればいいのに、なぜできないんだ”と思っていた。でも、セーブが求められる状況でマウンドに上がってみると、想像とはるかに異なっていた」と、抑え投手の難しさを語る。

またチュ・グォンは「相手にするのは3人の打者だけだが、体感ではもっと多く感じた。毎回全力で投げるから制球も上手くいかなかった」と述べた。それほど試合終盤での登板は、プレッシャーに打ち勝つことが難しいということだ。

強烈な球威で打者を圧倒する技術に加え、メンタルまでも備わった選手はそう多くない。抑えが中継ぎよりも高い評価を受ける理由もそこにある。

2019年シーズンには新興チームが強豪を破り、投手のトップ争いも再編された。まさに“専門職”といっていい抑え投手たちは、2020年シーズンでも活躍を期待されている。

新シーズンの韓国プロ野球でも抑え投手の躍動が見られるか、注目が集まる。

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