ポスティング・システムを通じてメジャーリーグ(MLB)挑戦を表明していた広島東洋カープの菊池涼介がその挑戦を諦め、広島カープと契約を延長した。
この一報を受けて韓国の『スポーツソウル』本紙では、「MLB挑戦の菊池、日本残留によって迫ってくるキム・ジェファンのD-DAY」と報じた。2018年KBOリーグのMVPに輝いたキム・ジェファンも菊池と同様、ポスティングでのMLB挑戦を表明した韓国プロ野球の看板選手だ。
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菊池とキム・ジェファンがどう関係しているか。韓国の見方を紹介しよう。
キム・ジェファンのMLB進出に向けた下絵が明確に描かれない。デッドラインが10日も残っていないなか、まだ第一歩も踏み出せていない。
もどかしい状況の連続だ。大きな夢を抱いて表明した挑戦だが、MLBの壁は思ったより高かい。12月6日にポスティングでの挑戦意思を明らかにしたが、約3週間、これといった関心を受けることができなかった。
キム・ジェファンのポスティング締め切り期限は、2020年1月6日午前7時。年末の連休などを考慮すると、残った時間が多くない。
もし、締め切り期限までにMLB球団と交渉ができなければ、古巣の斗山ベアーズに戻らなければならない。
同じ時期にMLB挑戦を表明した左腕のキム・グァンヒョンはとっくに新しい所属先(セントルイス・カージナルス)を訪れた。焦る気持ちにならざるを得ない。
準備期間が短かったうえ、アメリカのスカウトたちの関心が相対的に少なかったことを考慮しても、具体的な獲得提案を受けられなかったのは残念な現実だ。
もっとも、まだ挫折する時期ではない。
最近、キム・ジェファンのアメリカのエージェンシーである「CAA Sports」に、キム・ジェファンに関する追加資料を要請した球団があったという。