韓国サッカーの“未来のアイコン”となったイ・ガンイン(18・バレンシア)は、U-23韓国代表の新しい武器になることができるだろうか。
キム・ハクボム監督率いるU-23韓国代表は12月24日、来る1月にタイで開催されるアジアサッカー連盟(AFC)U-23選手権に出場する22人の名簿を発表した。
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U-23選手権にエントリーできる選手は23人だが、韓国サッカー協会は「海外リーグ所属選手との交渉状況に応じて最終決定する計画」とし、残り1人は欧州組のために空けていると説明した。
取材の結果、キム監督が待っている最後の選手は、イ・ガンインであることがわかった。本紙『スポーツソウル』が12月24日でスクープ報道したものだ。イ・ガンインは現在、11月に太ももを負傷した影響で韓国に滞在し、リハビリに専念している。
キム監督と韓国サッカー協会ホン・ミョンボ専務理事は11月、スペインのバレンシアを訪れ、イ・ガンインの代表招集への協力を求めており、そのコミュニケーションは円滑に行われた。イ・ガンインも出場の意志を強く表わしているため、成功する可能性は高い。
ただし、まだイ・ガンインが負傷から完全に回復できておらず、バレンシア側が躊躇している部分もあるため、最終決定がどのように下るかは見守らなければならないのが現状だ。
一方、もう1人の欧州組であるペク・スンホ(ダルムシュタット)の招集は、失敗に終わった。ダルムシュタットはチームの中核であるペク・スンホの長期離脱を負担に感じ、U-23選手権の一部の日程だけを消化することを望み、代表選出が不可能となった。
イ・ガンインの選出が実現すれば、彼は再び上の世代との新たな挑戦を始めることになる。
東京五輪の予選を兼ねるU-23選手権は、主に1997年生まれの選手たちが出場する大会だ。 2001年生まれのイ・ガンインとは、4歳も離れていることになる。
ただイ・ガンインはすでに1999年生まれがメインとなるU-20ワールドカップに出場し、韓国を準優勝に導くだけでなく、大会MVPに与えられるゴールデンボールを受賞した経験がある。去る9月には、18歳でA代表デビューも果たしており、年齢が気にならない歩みを続けている。
U-23選手権は非常に難易度の高い大会とはいえないものの、最近のアジアの世代別大会で多くの異変が起きていることを踏まえると、韓国も油断できない。キム監督がイ・ガンインの合流を強く希望するのも、そのためだ。
イ・ガンインはまだU-23代表に選ばれたことはないが、すでにA代表所属であり、スペインのラ・リーガや欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズリーグなどレベルの高い舞台を経験している。合流が実現すれば、チームにとって大きなプラスに作用することは間違いないだろう。
まだバレンシアの最終決定が出ていないだけに、イ・ガンインの選出が不発に終わる可能性も残されている。
韓国サッカー協会は、AFCに最終的なメンバーを12月29日までに提出しなければならない。もし期間内にバレンシアの回答がない場合は、予備リストに入った国内組の1人を選択して最終メンバーに加える予定だ。
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