パウロ・ベント監督率いるサッカー韓国代表は、本日(12月18日)19時30分に釜山でキックオフするE-1サッカー選手権・最終戦で日本と対戦する。
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両チームはここまで2戦全勝しており、日本が得失点差で韓国を上回っている。そのため韓国が優勝するためには、勝利が求められる。
カギとなるのは攻撃だ。韓国は攻撃的なサッカーを仕掛けてゴールを決めなければならない。直近5試合、セットプレー以外の得点がゼロであることを見ても、貪欲に得点を狙う必要がある。
韓国は10月10日に行われたカタールW杯アジア2次予選のスリランカ戦(8-0)で大勝して以降、沈黙が続いている。その後の予選2試合(北朝鮮、レバノン)はスコアレスドローに終わり、ブラジルとの親善試合は0-3の完敗を喫した。
今大会も香港戦は、直接フリーキックとコーナーキックから2点をもぎとった。中国戦に至っては多くのゴールチャンスを作りながらも、結局はコーナーキックで得た1点にとどまった。試合の主導権を握れても、セットプレーからでしか得点できていないのは問題だろう。
ベント監督はE-1サッカー選手権に臨む代表メンバーに、イ・ジョンヒョプ(釜山アイパーク)とキム・スンデ(全北現代モータース)の2人のストライカーを招集した。
ソン・フンミン(トッテナム)やファン・ヒチャン(ザルツブルク)ら欧州組は、E-1サッカー選手権がFIFAの定める国際Aマッチデーではないため代表に合流せず、長身ストライカーのキム・シンウク(上海申花)は所属チームの日程やコンディション問題により招集されなかった。
さらには代表に招集されたキム・スンデも、初戦の香港戦で負傷したことによりチームを離脱。宿命の日韓戦を前に、韓国にはストライカーがイ・ジョンヒョプ1人しかいない状況となっている。
イ・ジョンヒョプは本来、決定力の優れたストライカーではない。前線で相手DFに身体を張り、スペースを生み出す仕事に忠実な選手だ。今大会でも目立った活躍はないものの、チームの2連勝に確実に貢献している。
かといって、決定力が決して劣っているわけではない。A代表では23試合に出場し5ゴールを決めている。今大会の代表メンバーの中では最多得点者でもある。
イ・ジョンヒョプは今シーズン、所属する釜山アイパークでも主役級の活躍を見せた。Kリーグ2で13ゴールを叩き出し、得点ランキング4位に上がった。ある程度、得点感覚に優れた選手といっていいだろう。
優勝を決める日韓戦では、イ・ジョンヒョプのさらなる活躍が求められる。イ・ジョンヒョプは、直近の代表Aマッチ8試合でゴールを決められていない。献身的なプレーももちろん良いが、やはりストライカーの本業はゴールを決めることだ。
3月に再開するワールドカップアジア2次予選でもベント監督から声をかけられるには、今大会で強烈なインパクトを残さなければならない。
ベント監督は1-0の辛勝に終わった今大会の中国戦後、「決定力不足という指摘は事実だ。改善が必要だ」と述べた。この状況でイ・ジョンヒョプがゴールを決められれば、ベント監督にも注目してもらえることだろう。
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