リュ・ヒョンジンの契約は最低4年8000万ドル?獲得競争がいよいよ本格化か

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フリーエージェント(FA)のリュ・ヒョンジン(32)に対する本格的な価値算定が行われている様子だ。

現在のメジャーリーグFA市場の盛り上がりがそのまま続けば、12月16日(日本時間)にアリゾナ・ダイヤモンドバックスと5年8500万ドルの契約を結んだマディソン・バンガーナーよりも、さらに大規模の契約を締結する可能性が高い。

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メジャーリーグを専門とする記者ケン・ローゼンタールは12月17日、「リュ・ヒョンジンが年平均1700万ドルを受け取るバンガーナーよりも、高い給与を受ける見通しだ。2人の関係者によると、現在の市場で先発投手の価値は、最低でも契約期間は4年、総額8000万ドル水準だ。そして現在、トロント・ブルージェイズ、ロサンゼルス・エンゼルス、ミネソタ・ツインズが先発投手を探している」と述べた。

FA市場に残された先発投手で目玉となるのは、誰が見てもリュ・ヒョンジンだ。すなわちローゼンタール記者の言葉通りであれば、リュ・ヒョンジンの最低契約規模は4年8000万ドルとなる。年平均2000万ドルで契約期間が増えれば、バンガーナーの契約を超えることにもなる。

リュ・ヒョンジン

リュ・ヒョンジン獲得競争が過熱する可能性も高い。ローゼンタールが言及したブルージェイズ、エンゼルス、ツインズは、いずれも明確な先発陣の補強を成し遂げられていない。特にブルージェイズとツインズは、ストーブリーグ序盤からリュ・ヒョンジンの獲得を目指してきた。継続的にリュ・ヒョンジンにラブコールを送っており、契約規模も大きくなる見通しだ。

なお、エンゼルスも野手の目玉であるアンソニー・レンドンを獲得しただけで、最大の弱点である先発陣は変わっていない。野手は強力で、大谷翔平が来季再び投打で活躍する可能性もあるが、まともな先発投手を2人ほど追加しなければポストシーズンを狙うことは難しい。

そんな実状を踏まえると、リュ・ヒョンジンをめぐる競争が本格化すると思われる。

ウインターミーティング期間中、天文学的な契約を導いたエージェントのスコット・ボラスは、リュ・ヒョンジンを中心に置いて交渉のテーブル第2ラウンドに臨む。ローゼンタールが言及したブルージェイズ、エンゼルス、ツインズのほか、シカゴ・ホワイトソックス、サンディエゴ・パドレスなどが、先発陣の補強を求める球団として挙げられる。

ホワイトソックスの場合、ザック・ウィーラーに1億2000万ドルを提示したが、ウィーラーは1億1800万ドルを提示したフィラデルフィア・フィリーズの手を握った。ホワイトソックスがリュ・ヒョンジンの獲得に目標を切り替えれば、彼の価値はさらに上昇するはずだ。

当初、アメリカ現地メディアは、リュ・ヒョンジンが契約期間3~4年、総額6000万ドル前後の契約を結ぶと予想した。しかし過去2年とは異なり、FA市場が大きな盛り上がりを見せている。

リュ・ヒョンジンもまた、熱くなったFA市場の恩恵を受ける見込みだ。

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