渋野日向子と鈴木愛よりも激しかった“賞金女王”争い…韓国女子ツアー2019年総括【前編】

2019年12月04日 ゴルフ #韓国女子ツアー
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例年以上に激しいタイトル、記録争いで見どころが多かった2019年の韓国女子ツアー。

早くも来る12月6~8日にベトナムで行われる「ヒョソン・チャンピオンシップ」で、2020年シーズンの幕を開ける。

新シーズン開幕前に、韓国女子ツアーの2019年シーズンをいくつかのテーマで振り返ってみたい。

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過去最高規模の賞金をかけた激しい勝負

2019年の韓国女子ツアーは、前年よりも2大会増えた計30大会が開かれた。賞金総額は253億ウォン(約25億3000万円)で、昨年より47億ウォン(約4億7000万円)アップした過去最高規模だった。

賞金総額10億ウォン(約1億円)以上の大会も、前年は4大会だったが、今年は7大会に増加した。

まず「CreaS F&C第41回KLPGAチャンピオンシップ」と「キアモーターズ第32回韓国女子オープンゴルフ選手権」「第20回ハイトジンロチャンピオンシップ」「KB金融スターチャンピオンシップ」が賞金総額10億ウォン(約1億円)だった。

「ハンファクラシックオープン2019」は賞金総額14億ウォン(約1億4000万円)で、歴史と権威にふさわしい規模を誇った。今年初めて開かれた「ハナ金融グループチャンピオンシップ」は15億ウォン(約1億5000万円)を掲げた。

韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)がローカルパートナーツアーとして参与した「BMWレディースチャンピオンシップ」は、賞金総額200万ドル(約2億1800万円)に達した。

そんな韓国女子ツアーを席巻した主役は、チェ・ヘジン(20)だ。

(写真提供=KLPGA)チェ・ヘジン

4月の「CreaS F&C第41回KLPGAチャンピオンシップ」で生涯初のメジャー優勝を果たすと、上半期だけで4勝をあげた。大会を重ねるごとに、賞金ランキング2位との差を広げていった。しかし2つのメジャー大会と賞金規模10億ウォン以上の大型大会がシーズン終盤に控え、賞金ランキング争いに少なくない影響として作用した。10月の5大会で、賞金総額67億ウォン(約6億7000万円)がかかっていた。

順風満帆だったチェ・ヘジンにブレーキがかかったのも、この時期だった。ジャン・ハナ(27)が「ハナ金融グループチャンピオンシップ」と「BMWレディースチャンピオンシップ」で優勝。10月だけで7億2735万ウォン(約7274万円)を獲得し、チェ・ヘジンを抜いて一気に賞金ランキングトップに立った。シーズン終了まで、残り2大会を残す状況だった。

しかしチェ・ヘジンは、すぐに「SKネットワークス・ソウル経済レディースクラシック」でシーズン5勝目を獲得し、首位に返り咲いた。最後まで見ごたえ十分の勝負の末、賞金女王の栄誉を抱いたのはチェ・ヘジンだった。賞金ランキング2位のジャン・ハナも、10億ウォン(約1億円)を突破している。

(写真提供=KLPGA)11月3日、「SKネットワークス・ソウル経済レディースクラシック」で優勝したチェ・ヘジン

賞金女王に輝いたチェ・ヘジンは、MVPに当たる大賞、最多勝、最少ストローク賞、ベストプレーヤー賞、人気賞まで受賞し、イ・ジョンウン(23)以来となる主要タイトル独占を果たした。

2000年生まれのルーキーによる“新人王争い”が過熱!

毎年のようにスターが誕生している韓国女子ツアーだが、2019年シーズンも“特大ルーキー”の活躍が目立った。

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