チームを1部残留に導いたユ・サンチョル監督が、サポーターに感謝の気持ちを伝えた。
12月2日、「Kリーグアウォーズ2019」開催前に仁川ユナイテッドFCのユ・サンチョル監督が記者の質問に答えた。
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仁川は11月30日のKリーグ1最終戦で慶南FCと引き分け、劇的な残留に成功した。ユ・サンチョル監督は「(残留が決まった瞬間)サポーターとの約束を果たせたことがまず思い浮かんだ。(サポーターに)仁川は2部に落ちないと約束した手前、選手やコーチ全員が1つになってプレーした」と、サポーターとの約束を達成できたことを強調した。
すい臓がんを患ったユ・サンチョル監督は、抗がん治療を始めている。
1次治療、2次治療をすでに終えており、ユ監督は「症状は日によって、毎日の体調によって異なる。言葉で表現することは難しい。私も人間だ。ときにはもっと休んでいたいし、(すべてを)置いていたいときもある。それでも、サポーターの応援メッセージを見ることで心を保つことができる。サポーターと結んだ約束が、乗り越えられる1つの要因だ」と笑顔で語った。
ユ・サンチョル監督は印象深い応援フレーズについても触れた。
慶南戦後、ユ・サンチョル監督はアウェーに駆け付けた600人のサポーターの前で挨拶した。ユ・サンチョル監督は「私のイメージが強い? 選手時代のときはわからなかったが、強いイメージを持たれているようだ。“ユ・サンチョルは強い”というのが印象深く、そんなフレーズが目に入った」と語った。
そして、「最終戦で(サポーターに)挨拶しに行ったが、観客席から“最後の約束を守ってくれ”というフレーズに感激した」と、ユ・サンチョル監督はサポーターの声援に胸を打たれた様子だった。
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