がん治療励むユ・サンチョル監督へ「残る1つの約束も必ず…」、仁川がKリーグ1部残留決定!

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ユ・サンチョル監督と仁川ユナイテッドFCの“ハッピーエンディング”は、まだ完成していない。

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ユ・サンチョル監督率いる仁川は11月30日、Kリーグ1最終節の慶南FC戦をアウェーで行い、0-0で引き分けた。この結果、勝ち点34とした仁川(7勝13分18敗)は9位となり、10位の慶南(6勝15分17敗・勝ち点33)をわずか勝ち点差1で上回り、1部残留を決めた。

試合後、選手を激励するユ・サンチョル監督

試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、ユ・サンチョル監督は両腕を突き上げ、喜びをあらわにした。バス16台でアウェーに駆け付けた600人のサポーターも、ユ・サンチョル監督の名前を連呼して喜びを分かち合った。

仁川サポーターは「残る1つの約束も必ず果たしてほしい」と書かれた垂れ幕で、すい臓がん治療に励むユ・サンチョル監督の回復を応援した。

サポーターの前でマイクを握ったユ・サンチョル監督が「最後までともにしてくれてありがとう」と話すと、サポーターは「まだ終わりじゃない」と返し、彼にエールを送った。

ユ・サンチョル監督は仁川の監督に就任した今年5月、仁川の1部残留を約束した。今回、その約束を見事に果たすこととなった。「どんな結果、どんな奇跡が起きるかはわからない。でも、約束を守るためにどれだけ大変でも最善を尽くし、必ず勝利すると約束する」とユ監督は強調した。

がん治療中でも、ユ・サンチョル監督は来シーズンの仁川の未来を描いた。「ここ数年、仁川が降格圏争いに巻き込まれているが、来シーズンはスタッフと選手全員で、より良い準備を進めていきたい」と説明した。

コーチングスタッフと喜びを分かち合うユ・サンチョル監督

仁川の選手たちも、ユ・サンチョル監督が健康な姿で戻ってくるだろうと確固たる信頼を持っている。8月に除隊しチームに合流したキム・ドヒョクも「他のモチベーションはいらなかった。監督の力になりたかったし、必ず残留したかった」と話した。

7月のトレードで仁川へとやってきたキム・ホナムは「選手たちの雰囲気は今までになく良い。監督の話した言葉や眼の光、一つひとつを記憶すべく努力しているが、簡単なことではい。トレーニング日誌に監督の言葉を書いて覚えている」と、ユ・サンチョル監督に敬意を表した。

「我々は(残留という)約束を守った」と微笑を見せたキム・ホナムは、「監督も健康な姿で戻ってくるという約束を必ず果たしてくれると思う。選手たちはそれを信じ、監督とともに過ごす未来を描いている。必ず戻ってくると信じて、ユ・サンチョル監督を待ちたい」と力強く語った。

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