国家的ドーピングスキャンダルに巻き込まれたロシアが、向こう4年間、主要国際大会を行うことができない危機に直面した。
ロシアのタス通信とイギリスのBBCなどの主要メディアは11月27日、「世界反ドーピング機構(WADA)が12月10日にフランス・パリで執行委員会の特別会議を開催して、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)の4年間の資格停止処分を決議する計画」と一斉に報道した。
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WADAの提案を国際オリンピック委員会(IOC)と各種目の世界連盟や協会が受け入れれば、ロシアはこれから4年間、主要国際大会を開催することができない。代表チームを出場させることもできなくなる。
ロシアのオリンピック委員会(ROC)は、自国で開催された2014年ソチ冬季五輪時、ドーピングの結果を組織的に操作した疑惑のため、2017年12月に会員資格停止処分を受けた。RUSADAの反ドーピング規定違反とかみ合った懲戒だった。
翌年開かれた2018年平昌冬季五輪では、ロシアという国家としての参加はできず、ドーピング規定をすべて通過し潔白が立証された選手だけが個人的に出場が可能だった。ロシア出身選手(OAR)という限られた身分で、ユニホームには国旗がなく、授賞式には国歌も流れなかった。
今回のWADAの勧告でロシアは来年の2020年東京五輪出場を確約できなくなった。IOCは平昌五輪を最後にROCへの懲戒を解除した状態で、ROCは7月末に「IOCから東京五輪に参加してほしいという招待を受けた」と明らかにしたりもした。
しかし、今年9月にRUSADAがWADAに提出したソチ五輪の薬物検査データが操作されたという疑惑が提起された。
調査の結果、実際の薬物テストのうち、多数が削除されたという事実まで明らかになり、アメリカ反ドーピング委員会をはじめとした主要団体では、平昌五輪よりも強力な措置である「ロシア選手全体の五輪出場禁止」を主張している。
ロシアの国際主要大会参加が禁止されれば、オリンピックの勢力図が大きく変わる見通しだ。
韓国の立場としては、今年夏に接戦の末にロシアに敗れて獲得できなかった女子バレーボール・東京五輪本チケットのことが気になる。
もちろん、女子バレーボール韓国代表は来年1月のアジア最終予選を通じてもう一度東京行きに挑戦することができるが、2022年の北京冬季五輪ではロシアが支配している女子フィギュアでユ・ヨンなど韓国選手らのメダル獲得の可能性も高くなるかもしれない。
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