「あまりに実力差があった」プレミア12優勝の日本に韓国プロ野球優勝監督も脱帽

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韓国プロ野球優勝チームでさえも、日本代表の充実した戦力に舌を巻いた。

プレミア12を終え、11月18日に韓国へ戻った野球韓国代表の選手たちに笑顔はなかった。オリンピック出場は決まったものの、厳しい批判にさらされたためだ。

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韓国は日本とスーパーラウンド最終戦と決勝戦で連戦し、それぞれ8-10、3-5と敗れた。「惜しかった」というにはあまりに差のある敗北だ。

韓国プロ野球、斗山(トゥサン)ベアーズ率いるキム・テヒョン監督は、日韓戦2試合を観戦し、冷静な評価を下した。

野球韓国代表

斗山からは投手イ・ヨンハはじめ、7人の選手が代表チームに名を連ねていた。国内10球団中最多人数が選出されただけに、キム監督も今大会に深い関心を持っていたという。「日本の投手陣が優れていた。あの投球をどうやって打てばいいのか。あまりに実力差があった」と評価した。

キム監督の言葉通りと言わざるを得ない。

日本は非常に細かい投手ローテーションを組んだ。決勝戦では高橋礼と田口麗斗が2イニングずつを消化し、残りの投手が各1イニングずつ投げる投手交代策を敷いていた。

特に6回から8回までを担当した中川皓太、甲斐野央、山本由伸らは150キロ以上の速球と140キロ台のフォークボールなどを駆使し、韓国打線を封じ込めた。

キム監督は「これが現実だ。もう精神論で勝利を狙う時代は終わりを迎えている。日本は控えにも150キロの球を投げられる投手がいる。この現実を受け入れなければならない」と鋭く指摘した。

スーパーラウンド日本対韓国戦で先発登板した日本代表の岸孝之

投手陣だけでなく、日本代表バッターの粘り強さにも舌を巻いた。日本人バッターのしつこさを過去に経験しているからだ。

ある斗山関係者は、「教育リーグのとき、斗山の1投手が1人のバッター相手に10数球投げていたことを思い出した。教育リーグでさえ、バッターを簡単には打ち取れなかった。投手がマウンド上でイライラしていたほどだ」と日本の教育リーグでの経験を振り返った。

韓国の“エース”ヤン・ヒョンジョンでさえ、決勝戦では日本の打撃陣の前に打ちのめされた。看板エースとして先発の重責を担ったヤン・ヒョンジョンだったが、3イニングで4被安打(1被本塁打)、3四球、4奪三振、4失点という成績でマウンドを降りた。その投球数は75球だった。

とある関係者は「日韓戦2試合どちらも観たが、力なく敗れたことが残念だった。日本の打撃陣はとても良かった。しっかりとスイングしタイミング良くミートさせていて、韓国は押されてしまった」と悔しさを述べた。

また、張本勲氏の批判にもある程度同意を見せていた。

張本氏は日本の某番組に出演した際、「これほど緊張感のない国際試合は初めて見た」と語っていたが、これに対し関係者は「(張本氏は)韓国を非難しようとしたのではなく、ただ現実を述べただけだ。残念だったからこそ、後輩たちを指摘したのだろう」との解釈で同意していた。

韓国プロ野球優勝チームでさえも感嘆する実力だ。日本の充実した選手構成と競技力は、2020年東京五輪の予告編であると言えよう。

がむしゃらな精神力が勝敗を分ける時代はとっくに過ぎ去った。韓国球界は現実を見て改善点を探さなければ、迫るオリンピックでもまた同じような悲劇を繰り返すことになるだろう。

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