「花束を渡すのも雰囲気が曖昧で…」
2020東京五輪の出場権獲得という究極の目標は達成したが、“日韓戦敗北”の影響で笑いひとつない冷たい帰国になってしまった。
WBSCプレミア12で日本に敗れて準優勝に終わった野球韓国代表チームが、沈痛な雰囲気のなかで帰国。現場で直ちに解散した。
成田空港から仁川まで2時間余りの短い飛行時間のはずだが、コーチ陣と選手団の誰もが長距離飛行をしたように、とても疲れて見えた。
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今大会で台湾、豪州を抜いてアジア・オセアニア地域1位チームに与えられる東京五輪出場権を獲得したが、スーパーラウンドの台湾戦で0-7の完敗を喫し、日本に8-10の敗北、そして決勝でも3-5の逆転負けで終わった。
2008年北京五輪金メダル以後、12年ぶりに東京五輪の正式種目となる野球連覇を狙う韓国としては、成果より課題が多かった大会だった。
この日、数多くの取材陣はもちろん、100人余りのファンが入国ゲートの前に待機したが、いざ選手団が登場すると、歓呼や拍手を聞くことはなかった。
選手団がゲートを出てきた時刻は16時45分頃。空港に1時間前に到着して代表チームを出迎えたKBO関係者たちは、憂うつな表情で一部の取材陣に「選手たちが入ってきたとき、団体で挨拶しても良い雰囲気か?」「1次目標であるオリンピック本大会チケットを確保したが、花束を贈呈することも多少難しくて…」と言った。
実際、キム・ギョンムン監督をはじめコーチ陣、選手らは静かに一列に並んで挨拶した。
日本との決勝戦でソロホームランを打つなど大会で比較的良い活躍を見せた主将のキム・ヒョンス、ファン・ジェギュンなど一部選手が笑顔を見せようとしたが、重い雰囲気が漂い、すぐ表情がこわばった。
日本戦で3イニング4失点に終わった左腕エースのヤン・ヒョンジョンや、長打もなく1割台の打率で沈黙した4番打者パク・ビョンホなど、期待に及ばなかった選手らは荷物を集めて空港を抜けていた。
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