「紀平梨花やトゥルソワに対抗」ユ・ヨンら韓国女子フィギュア、高難度ジャンプ時代へ

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韓国女子フィギュアでも4回転ジャンパーが登場するだろうか。

今や高難度ジャンプは世界女子フィギュアの新しい流れだ。今季のグランプリ・シリーズでも表彰台に立った選手たちはトリプルアクセル、あるいはさらに点数が高い4回転ジャンプを跳んだ。

韓国が生んだ不世出のフィギュアスターであるキム・ヨナは、トリプルアクセルがなくても2010年バンクーバー五輪で金メダル、2014年ソチ五輪で銀メダルを獲得して“フィギュアの女王”になった。

【写真】かわいい&美人の「キム・ヨナの後継者たち」5人の実力と可能性

トリプルアクセルの好不調があったライバルの浅田真央(日本)を制し、トリプルルッツなど3回転ジャンプ5つを精巧で完璧にプレーして世界を制覇した。

しかし、時代が変わった。

昨年の平昌(ピョンチャン)五輪後、国際スケート競技連盟(ISU)は高難度ジャンプにさらに点数をつける方式に採点基準を変更した。

もはや高難度ジャンプなくては、グランプリ・シリーズやグランプリ・ファイナル、4大陸選手権、世界選手権など、メジャー大会で入賞するのが難しいということだ。全般的な水準の上方平準化で、選手間の格差も縮まっている状態だ。

「キム・ヨナの後継者」の1人とされる韓国のユ・ヨンがグランプリ・シリーズのデビュー戦で銅メダルを獲得できたのも、高難度ジャンプのおかげだった。

ユ・ヨン

グランプリ・シリーズ第2戦のカナダ大会・ショートプログラムで韓国女子選手としては初めてトリプルアクセル(基本点数8.00)を成功させた。キム・ヨナに次いで高得点(217.49点)をあげた韓国選手となり、3位になった。

しかし、トリプルアクセルがなかったら結果はわからなかった。

カナダ大会では平昌五輪の銀メダリストであるエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)、昨年のグランプリ・ファイナルの金メダリストである紀平梨花(日本)、昨年3月の世界ジュニア選手権・優勝者アレクサンドラ・トルソワ (ロシア)、平昌五輪・団体戦金メダリストのガブリエル・デールマン(カナダ)、今季のグランプリ・シリーズ第1回大会で銀メダリストのブレイディー・テネル(アメリカ)などの強豪たちが大挙出場していたのだ。

ユ・ヨンはショートプログラムでトリプルアクセルに成功したが、それより難度が低いジャンプをしていたら4~5位にとどまったものと見られる。

紀平のライバルとなるか。ユ・ヨンが取り組む課題

もちろん、変数は相変わらずこれからもあるだろう。

というのも、 ISUはシニア大会出場の最低年齢を満15歳に規定している。今、高難度ジャンプで高得点を叩き出す選手たちは満15~16歳と、まだ成長期が終わっていない状態だ。

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