特に女子選手の場合、身体が大きくなる過程で体型の変化も大きいため、それにうまく適応できなければバランスが崩れる可能性が高い。
男子選手でも消化しにくい4回転ジャンプの場合、負傷の危険が常につきまとう。現場のフィギュア指導者たちも、高難度ジャンプの必要性については共感を示しているが、簡単に教えられない理由もあるわけだ。
それでも現在の傾向が維持されるなら、2022年北京冬季五輪でメダルを狙うスケーターたちは3回転半あるいは4回転ジャンプを跳ぶロシアと日本選たちを越えなければならない。
今季の目標を「トリプルアクセル完成」に据えたユ・ヨンも、来季は「4回転ジャンプ」をコンスタントに跳べるようになることを課題に掲げた。
ジュニア・グランプリ2大会連続優勝でファイナルの舞台まで進出したイ・ヘイン(漢江中学校)も、今季が終わればトリプルアクセルの練習強度を高める予定だ。
SBSのパン・サンア解説委員は、「これまではトリプルルッツが最も難しいジャンプだったが、誰もが跳ぶようになった。ジュニアで4回転を跳ぶ選手たちが2次成長期を経て、シニアでもまずはよく維持している。時代がやむを得ず、高難度のジャンプを要求する」とした。
そして「男子も最初は関連議論が激しかったが、(高難度ジャンプの選手の)スケーティングと演技力によって、結局は定着した。現実的にシニア選手たちが今になって高難度のジャンプ練習するのは簡単ではない。ジュニア選手たちは今から1つぐらいは準備しなければならないと思う」と展望している。