チョン・ジョンヨン監督がサッカーU-20韓国代表を率いて、“再挑戦”を始める。
チョン監督率いるU-20韓国代表は11月1日、仁川国際空港を通じて2019アジアサッカー連盟(AFC)U-19選手権予選が開かれるミャンマーに向かう。
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韓国はミャンマー、シンガポール、中国と同じグループIに入った。グループ1位にならなければ、2020年10月にウズベキスタンで開催される本大会に直行できない。U-19選手権はU-20ワールドカップ予選を兼ねている。
つまりU-20ワールドカップを目指す最初の一歩と見ることができる。
チョン監督は2017年のアジア予選を皮切りに、U-19選手権を経て、今年5~6月にポーランドで開催されたU-20ワールドカップで準優勝を果たした経験がある。すべての過程を経験したので、現時点で何をどう準備すべきかを熟知しているわけだ。
10月31日、坡州(パジュ)国家代表トレーニングセンター(NFC)で会ったチョン監督は、「2年前とは気持ちが大きく違う」と話した。
「当時は本当に情熱的で意欲があふれた。初めてだったので、緊張もたくさんした。今は一度経験しているので大きく緊張していない。ノウハウをもとに着実に準備した。期待した通り、選手たちのコンディションも上がってきている。もちろんプレッシャーがまったくないわけではないが、それでも少ない」と感想を明かした。
U-20韓国代表は10月、タイで行われた親善大会バンコクカップで優勝した。チョン監督の計画通り、着実にチームが作られている。
チョン監督は「競技力は悪くなかった。“ポーランド世代”と比較しても、選手たちの技量は劣らない。個性も強い。個人技で解決しようとする意志もある。テンポが悪い欠点もあるが、よく調整して成長させたいと思う。期待できる」と、今回のメンバーに満足感を表わした。
続いて彼は「坡州で練習試合をしたK3リーグの坡州市民蹴球団に、完敗を喫した。選手たちの目が覚めたようだ。以降、大学チーム(東国大)との試合では、大勝を収めた。順調に準備できている」と付け加えた。
相対的に戦力が劣る3チームを相手にするが、チョン監督は油断していない。「今やアジアの舞台でも簡単なグループはない」と警戒する。
それでも「スケジュールはいい。最後の中国戦が最も難しく思える。シンガポール、ミャンマー戦で最大限に幅広くチームを活用し、中国戦にベストラインナップを組む予定だ。最も重要なのは結果。うまくいかなければ、ワールドカップが消える。選手たちにも結果を強調した」と明らかにした。
チョン監督が選ぶキープレーヤーは、ストライカーだ。どうしても韓国は戦力的に優位に立つため、攻撃の時間が増えると予想される。逆に相手は、密集した守備で抵抗する可能性が高い。
身長192cmの長身FWホ・ユルとサイドのクォン・ミンジェ、アン・ジェジュンなどの役割が重要だ。すでにKリーグデビューしている準プロのオ・ヒョンギュと、中央MFクォン・ヒョクキュも注目すべき選手だ。
チョン監督は「Kリーグユースの選手たちは競争力がある。Kリーグでプレーしているオ・ヒョンギュと、クォン・ヒョクキュがチームの中心をしっかり担ってくれることを期待する」と述べた。
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